このブログでは1度も書いたことが無い、SIPP(Self-Invested Pension Plan)について書きますね。英国の自己運用型個人年金です。英国で会社勤めをしている人は雇用主が厚生年金制度を整備し提供する義務がありますが、個人事業主の人は自分で年金基金を作って貯蓄をする必要があります。国民年金(ステートペンション)だけでは不足だからです。私の場合、勤務先のWorkplace PensionがあるのでSIPPは利用して来ませんでしたが、誰でも利用できることができます。
SIPPのメリットは主に2つ。
①税控除効果がすごい。例えば、80ポンド拠出すると、HMRCが20ポンドを加算し、年金口座には100ポンド入ります。高税率納税者(40%・45%)はさらに追加の税還付を請求できます。高税率納税者だと、600ポンドSIPP口座に入れれば英国政府が400ポンド分上乗せしてくれ、実質1,000ポンドになるということ!すごくないですか。
②投資ISAと同じで、運用益が非課税。これもものすごいメリットです。口座内のキャピタルゲイン、配当金が無税で受けとれます。
当然デメリットもあります。
①日本のイデコと同じで、一定の年齢になるまで引き出せない。引き出し可能な年齢は、現在は55歳ですが、もうすぐ57歳になります。私の場合57歳にならないと手を付けられません。これはWorkplace Pensionと同じです。
②投資リスクは当然あります。増えるとは限りません。
私の場合老後の資産形成は終わっているので、SIPPは老後資金を貯めるためというよりも、「税務メリットを活用した退職準備ツール」として考えたほうが良さそうです。
一般的な優先順位は、
①Workplace Pensionで雇用主のマッチング最大まで利用
② ①の残りで、SIPPで57歳まで引き落とす必要が無い資金を運用
③それ以前に使うかもしれない資金はISAで運用
そして57歳になったら、前回の記事で書いたように、①25%までを無税で引き出し、②残りを運用しながら必要に応じて取り崩す、というのが最も税効果が高いです。
国民年金の支給が始まる67歳になるまでは、ISA、預金、SIPP、一般投資口座などからなるべく税金が少なくて済むようにうまいこと取り崩して生活することになります。

