英国はAIで失われた生産性を取り戻せるか?

英国の生産性の低さが指摘されて久しいです。産業革命時代にはバリバリの工業国だったのに途中であきらめ、気が付けば金融業に依存する国になっていました。その影響で、2008年のリーマンショックの前と後で英国人の人生が大きく変わったと言えるでしょう。

そもそも生産性とは、1時間の労働で生み出せる価値のことです。他国と比較するとビリではないものの、北欧諸国や米国やルクセンブルクに劣っています。さらに問題とされるのは、米国がAIを利用して生産性が伸びているのに英国はさっぱりなのです。呼び込まれる投資額でも大きく水をあけられています。

英国の生産性が低い要因はいくつか考えられますが、主に以下の点と思われます。①投資不足 ②ロンドンにリソースが集中しすぎ ③米国に比べ世界をけん引するレベルの企業が少ない ④そもそも国民のスキル不足 ⑤ブレグジットでとどめをさされた、などです。英国の実質賃金は2008年以降伸び悩んでいます。

藁にもすがりたい現在の労働党政権は「英国こそがAI国家になる」とのスローガンを掲げています。AI投資やビジネスを招致し、国を盛り返そうというわけです。企業にAIを導入して生産性を上げるよう促しています。一方、AI普及はもろ刃の刃で、若年の失業が表面化してきています。悩ましいところですね。

私の勤務先もAIの利用を奨励する方針で、毎週のようにAIの勉強会が行われているので、せっせと参加しています。最初は自分の仕事をAIに任せてしまっていいのだろうか、というジレンマも少しはありましたが、使うほど精度も上がりますし、今では何もかも頼り切っていて、自分で考えることや英文の文書を読むのですらおっくうになってしまいました。メールの返信はすべて任せていますし、論点を整理整頓するのにとても便利です。ほんの数年前までAIなしで仕事をしていたのが考えられないほど革命的です。AIセミナー開催者は、週次のセミナー資料を作っている間にもどんどんアップデートされて追い付けない、と言っていました。AIリテラシーは社会で生き残るのに超重要なので、必死でしがみつこうと思います。

さて、英国の「AI頑張るゾ宣言」。本当にうまくいけば、ワンチャンそこそこ追いつけるとは思います。とはいえ、政治家たちは投資やAIの素人なので、正しい方向に導いてくれるアドバイザーが必要ですね。ん?それこそがAIか?

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