昨今オンラインで買い物をすると、支払い画面で「KlanaやClearpayを使って無利子で3回払いにしませんか」という選択肢が出てくることがあります。無利子というところがポイントで、クレジットカードと違い、単純に支払いを3回(月1回)に分割して引かれるサービスです。私は利用したことがありません。
今日から英国ではこのBNPL利用への規制が厳しくなりました。新しい制度では、購入時に購入者の支払い能力が審査され、いくら分割とはいえ分不相応の買い物の場合は拒絶されることがあるそうです。当たり前っちゃ当たり前ですが、返済能力を超えて買おうとする人は増加の一途です。私は残高が足りなければ購入自体を諦めるか貯まるまで待ちますが、諦めない人もいます。
「欲しいし買い逃したら無くなっちゃうかもしれないから今買うしかない、でも今月厳しいんだよな…」という場合に、魅力的なオプションであることは確かです。ただ、気軽に利用できる一方で、そもそもこれは融資(借金)なのだという意識を持っている人は少ないかもしれません。
利用条件を厳しくすることで消費者自体の保護につながるとして、今回の規制強化は後払いサービス提供企業にも歓迎されています。今日から、規制当局(FCA)の許可なしに後払いサービスを提供できなくなります。消費者にとってのメリットは、トラブルが発生した時に返金が受けやすくなったり、苦情がある場合は第三者機関に相談できます。れっきとした金融サービスなのに、それを規制する制度の整備が間に合わなかったのです。
一方で挙がっている懸念点としては、利用が断られた人がサラ金のような闇金に手を出すのではないか、などがあります。さらに、今後利用を拒否される人の多くが、今まで一度も滞納したことがないそうです。でも、頻繁に利用するうちに少額が積み重なって返済に苦しむようになります。
食料品など日々の生活必需品まですべて分割で購入しようとしている傾向が調査で明らかになっています。利用者は18~24歳の割合が多く、借金をしているという認識が無いケースもあります。
2025年には850万人の利用者が総額70億ポンドの支払いに後払いサービスを利用したそうです。利用額のうち98.5%は期日通りに支払われたとのこと。思ったより皆きちんと払ってますね。クラーナの利用者の平均年齢は38歳だそうです。
リボ払いに比べると低コストですが、借金は借金です。ご利用は計画的に。

