年金会社による運用の助言が可能に

英国では今年度からFCA(日本の金融庁のような機関)の規制が変わり、年金運用会社が退職した人に貯蓄運用のアドバイスができるようになりました。このサービスを利用するのは数百万人になると予想されています。

「ターゲット型サポート」と呼ばれるこの新サービスは、退職者の状況に合わせた助言を無料でしてくれるようです。実際にはAIによるものになりそうですが、退職する世代は現役世代に比べてAIの利用も少ないでしょうから、手を差し伸べてもらえたらありがたいでしょう。専門家によるアドバイスを受けた人と受けなかった人の差が大きく、これを縮めるための方策のようです。今後10年以内に1,800万人がこのサポートを受けられるようになるそうです。

完全に個人へのアドバイスというよりは、同様の人とグループ分けされて、実際にどうすればいいのかまで手ほどきをしてくれるそうです。今までもオプションは説明されてきましたが、その中からどれを選ぶべきかまでは助言されませんでした。

日本よりはマシだと思いますが、英国にも金融リテラシーが低い、もしくは全く無い人がたくさんいます。義父は金融知識が無くて、なけなしの資金を使い切ったあげく借金までして退職後困窮しましたし、私と同い年の義妹も一切貯蓄していません。こういう投資に縁がない人は、普通預金口座に多額の資金を入れたりしています。今まで投資をしてこなかった人は、退職してからヘタに手を出さないほうがいいかもしれませんけれどね。

この新制度の難しいところは、各年金会社は顧客候補に最低25万ポンドの資産を求めているそうです。いったい何人の英国人がこの金額を貯められるのでしょう…。というか、これだけの資産を築ける人は(相続を除く)、アドバイス不要とも言えます。

夫も私も長くビジネスの世界にいるので、常に資本コストと複利効果と税効果を意識して意思決定をして来ました。私たちには不要ですが、退職後のお金管理をどうしたらいいか分からない人には便利なサービスだと思います。

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