このブログで何度か書いていますが、イギリスの税年度は4月5日までで、6日から新しい年度が始まります。4月6日から始まることには長く複雑な歴史があるそうなのですが、簡単に言うと1800年のうるう年調整時に決まったのだそうです。200年以上の歴史があるとは!
さて、2026年4月6日から変更になる、お金に関する制度は以下です。
<公的年金の受給額が増額>
イギリスの公的年金にはトリプルロック制度というものがあり、ざっくりいうと物価などに連動することになっており、今のところ順守されています。この制度によって公的年金受給額が4.8%増額されます。国民保健を35年納めた人で2016年以降に年金受給を始めた人は、支給額が週241.30ポンドになります。私が受給年齢になる十数年後にはどうなっているんでしょうね。まぁもともとほとんど期待していないので、個人的には老後資金源にカウントしていません。
<ベンチャーキャピタルトラスト税制優遇措置>
英国政府は未上場のベンチャーキャピタル企業を支援するために、税制優遇措置を提供しており、その小企業に対する所得ゼう控除率が30%から20%に引き下げられます。一般人にはあまり関係ないかもしれません。投資家はベンチャーキャピタル信託に年間20万ポンドまで投資でき、5年間保有すれば税額控除だけでなく、配当金とキャピタルゲインも非課税になります。ベンチャーキャピタルに投資するのはハイリスクですし、5年間生き残るかどうかも不明なので、30%の税控除は魅力的ですが私は投資していません。
<NHS処方箋料金、来年度は据え置き>
国民保健サービス(NHS)の処方箋料は、来税年度も据え置かれます。これが変更になる年は4月6日から適用になります。高齢者や子供や生活保護受給者以外の人は、薬1種類当たり一律9.90ポンド支払っています。
<所得税の課税基準額、来年度は据え置き>
所得税の課税基準額は2030年まで据え置かれることが決まっています。どういうことかというと、より多くの人が給与上昇に伴って高税率帯に入るので、支払う所得税が増えるということです。これを避けたい場合は、企業年金への拠出を増やすことで納税対象となる給与額面を減らすなどの方法があります。
<配当税の引き上げ>
英国でISA以外の普通の証券口座で株式を保有し配当を受け取ると、配当税が課されます(キャピタルゲイン税は別)。この配当税が高いのです…。年間配当控除額はわずか500ポンド、それ以上の配当を得た場合、基本税率納税者は来年度から10.75%、高額税率納税者は35.75%、最高税率納税者は39.35%(変更なし)になります。配当金狙いの投資するインセンティブを根こそぎ奪いますね。これを回避するには、投資ISA枠(年間投資元本2万ポンドまで非課税)を毎年最大限活用しましょう。ちなみに、キャピタルゲイン税は基礎税率納税者は18%、それ以上は24%で、年間控除額はたったの3,000ポンドです。

