ロンドンの不動産価格が下落

今年に入ってからちょくちょく報道されているのを目にしますが、ロンドンの住宅価格は下落傾向にあるようです。特にケンジントンやチェルシーといった中心部の高級住宅地では金融危機以来もっとも急速な価格下落になっています。一方、郊外では価格が上がり続け、史上最高値なのだそうです。

2025年後半から2026年初頭にかけて、ロンドン中心部の住宅価格は売り主の14%が売却損を出したそうです。下落の要因は、そもそもが高すぎたということもありますが、住宅ローン金利の高止まり、需要の減少、英国政府の住宅購入支援制度の終了などとされているようです。買う人が少なくなり、現在は買い手市場です。

私たちがこの間内覧に行った地域(ゾーン4)では、住宅価格が2024年末のピークから4%下落していました。パンデミック期に急上昇した後下落し、そのまま横ばいに推移しています。2027年に回復が始まるというのが現在の予測です。

ロンドンの平均住宅価格は2025年末時点で約55万1000ポンドで、やはり前年比やや下落しました。もちろん、同じ広さの同じ物件だとしたら、郊外よりもロンドン中心部のほうが高くなるでしょう。でも人々は広い庭や駐車スペースがある郊外に家を買う傾向があります。

パンデミック以降のインフレーションを加味すると、過去5年間のロンドンの住宅価格は約18.4%も下落しているのだそうです。住宅価格が低迷する一方で、賃貸は上昇を続けており、2026年初頭は約1.1%の上昇になっています。

売りに出される住宅は増加しています。現在は過去10年で最大の供給量とのこと。住宅金利は約4%です。英国の政策金利は現在3.75%で、順調に利下げが続くとみられていましたが、ここへきて中東情勢悪化で原油価格上昇によるインフレが再燃すれば金利据え置きもしくは年内利上げの可能性も出てきました。次の3月19日の政策決定会合の利下げ織り込みは一気に後退し、据え置き予測が大勢となりました。

私たちが売却手続き中の物件ですが、10年前の買い値と全く同じ値段で売りました。つまりキャピタルゲインはゼロで、取引コストを加味するとマイナスですが、家賃収入があったのでかろうじてトントンです。買い手が心変わりしなければ(鍵の受け渡し直前までキャンセル可)、あと2か月ほどで完了しそうです。

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