イギリスの2020年の経済成長率は‐9.9%、1709年以来

今日のニュースで、2020年のイギリスの年間GDP成長率が-9.9%だったことが報じられました。ただ、景気の2番底(Double Dip Recession)は何とか回避したそうです。個人的な感想としては、「ふーん、そんなものか」というものでした。ロックダウン中はショップもレストランもパブも美容室も閉店、旅行にも行かれず、学校も閉校、オフィスもクローズ、電車にも乗らず、という生活で、お金を使う機会が無くもっと落ち込むかと思いました。

同時にイギリス中央銀行のエコノミストのコメントも発表され、ロックダウンが終われば、バネが反動で元に戻るように人々は貯まったお金を使おうとするだろう、ということでした。い

また昨日は、欧州の株式取引の中心がロンドンからアムステルダムに移ったというニュースもありました。ブレグジットの影響ですが、イギリス随一の産業である金融が減退するのは残念です。

出典:ONS

株価と実体経済はここ数年乖離しています。また債券が株式と似た値動きをするようになったのも興味深いです。個人的な予測では、ワクチンが全成人に行き渡ったら経済活動は下落分の半分は戻すでしょう。株価は一時的に急上昇する一方、中小企業の倒産は増え続け、1年以内には株価バブルが崩壊しそうな気がしています。リスク要因は、コロナウィルスが変異を続けワクチンが効かなくなること、ブレグジットでEUとの貿易が減少することです。

イギリスのワクチン接種は、大方の予想に反し、今のところ極めて順調に進んでいるようです。今週から65歳以上の人が接種の招待状を受け取るとのこと。深刻な副作用は今のところ報告されていませんし、経済のカンフル剤として十分作用するでしょう。

本日、昨年7月以来初めてRナンバー(感染率)が1を下回ったと発表されました。イギリス政府がロックダウン後の規制緩和方針を発表するのは2月22日の予定です。まず学校、商店、そしてオフィスの順にオープンすると言われています。

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