ロンドンでは7人に1人が家賃滞納

Citizens Adviceという調査機関の発表によると、ロンドンで賃貸でアパートや家を借りている人の46%がコロナの影響で収入が減少し、15%の人が家賃を支払えていないそうです。尚、英国全体では3分の1、11%が支払い遅延しているそうです。昨年2月時点に比べて2倍だそうです。

支払い遅延額は平均で720ポンド(10万2,000円)ですが、600ポンドがあれば遅延解消する人が半数以上だそうです。家賃が支払えない人は今年11月までに70万人に達する見通しという報道もありました。

家賃が払えない人は強制退居になりますが、裁判所の手続きが遅れているため、支払いが止まってから最短でも6か月かかるそうです。そのため、コロナ禍が収まってもしばらくは続きます。家賃を滞納している人も家主もかなりのストレスや経済的不安にさらされます。イギリス政府はロックダウン中の強制退居手続きは一時停止するよう指示しています。だからといって、家賃を払わなくても安心というわけにはいきません。資金を工面するために借金をしたり、住む場所を失う人もいます。家賃が安いアパートに引っ越したくても敷金が払えない人もいるでしょう。

もし家賃が支払えなくなったら、まずは家族や大家さんに相談すること。そして、市役所(カウンシル)などに相談すること。

私は大家の立場ですが、テナントが家賃を払えなくなった時のために、大家保険をかけています。それにしても、7人に1人が家賃滞納というのは、本当に驚きです。ロンドンは家賃が高いということはありますが、私の印象では手取り収入に対して、家賃にお金を使いすぎなんです。私のテナントは手取りの半額を家賃として払っています(光熱費、住民税別)。私がイギリスに来たばかりの頃は、手取りはそれなりにありましたがアパートを数人でシェアして光熱費込みで450ポンドに抑え、節約して毎月2,000ポンド以上貯金していました。何にお金をどれだけ使うかはそれぞれの価値観ですが、余裕資金を数か月分確保しておかないと、病気になったり仕事を失ったときにすぐに行き詰まってしまいます。

私のテナントは今のところ家賃を払ってくれていますが、知人のテナントは仕事を失い退居することになったそうです。家賃滞納のまま居座られなくてよかったです。

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