ロンドン住民の12人に1人は不法移民

ロンドンに住む人の何と12人に1人は不法移民というデータが発表されました。もちろん多少はいるとは思っていましたが、想像以上に多くて驚きました。その数、58万5千人だそうで、英国全土の不法移民の6割がロンドンにいるそうです(つまり全国で100万人いることになります)。

データ元は水道会社のテムズウォーター社が行った委託調査で、テレグラフ紙によって公表されました。記事によると、その多くが学生ビザ、観光ビザ、労働ビザで入国したのち、ビザの有効期限が切れた状態で滞在し続けているということでした。

こういう移民たちは国境を超えることがないので、内務省は正確な人数を公表しておらず、把握することは困難です。さらに、この人数はボートで海峡を渡ってくる移民が激増する前の2017年のデータだそうで、実際にはずっと多くの不法移民が住んでいると予測されています。

不法移民たちの出身地は、アジア、アフリカ南部、アメリカ大陸だと考えられています(ほとんど全世界ですね)。2025年に入ってからボートでたどり着いた人だけでもすでに1000人を超え、過去最多のペースとなりました。

ドーバー海峡

一応スターマー首相は去年、合法・非合法問わず移民を減らすことを約束しましたが、具体的な対策は無く、密入国ギャングを追跡する、ということです。

不法移民だと故郷に帰ることもできず(できても戻ってこれない)、公的サービスも受けられませんしまともな仕事にも就けませんから不便に違いありませんが、彼らは何もかも捨てる覚悟で来ているのだと思います。

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