経口肥満薬があと2年で流通(英国)

今日のi(新聞)に載っていた記事ですが、現在臨床試験中の肥満薬が早ければ2026年に流通しそうだということです。臨床初期の結果では体重を15%減らせることが確認されており、英国のヘルスケアの革命になると期待されています。

Novo Nordisk社の糖尿病治療薬オゼンピックは注射フォーマットで、まだまだ高額のため、庶民が継続して利用する感じではありません。英国で実際に処方されている人は、発売から8か月で3,300人とのこと。注射を止めたらリバウンドするというのもネックですが、新薬はどうなんでしょうね。

現在製薬会社が競って作っている経口タイプの肥満薬は8種類が治験の最終段階で、2026年後半に最初の認可が出そうです。解禁になった場合、国民の7割近くが肥満の英国に及ぼす経済効果は莫大です。専門家の見積もりによると、肥満が原因の病気の治療費など、なんと年間61億ポンド(現在1ポンド=187円)が英国国民健康サービス(NHS)の負担になっており、この大部分が節約できるとのこと。肥満による心臓発作や脳卒中の予防にも効果的です。

今のところ一番乗りしそうなのは、イーライリリー社の薬だそうです(株を7月に手放したけれど、また来月買おう)。オゼンピックのノヴォノルディスク社ももちろん経口薬を開発中です。ここ3か月だけで、この2社の注射肥満薬は世界で20億ポンドも売れたそうです。イーロンマスクも使用を公表していますね。

上記2社の注射型の肥満薬は有効成分の生産工程の複雑性と高額のために、大量生産が出来ないことが課題です。でも新しく登場する経口薬は比較的簡単なフォーミュラで生産できるので、価格が大幅に抑えられる見込みです。2030年前半までに年間1,100億ポンドの市場になると予想されており、これは世界の医療システムを変革する規模だそうです。

太っても簡単に痩せられるなら、私も我慢せず思いっきり食べようかなぁ。

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