教育と保育について。労働党は、私立学校の授業料に付加価値税を課すこと、教師を6,500人増やし、すべての学校にメンタルヘルスの専門家を配置することを約束しています。また、すべての小学校で無料の朝食クラブを導入する計画です。 一方、保守党は、採用を促進するため、9月から5年間、優先分野の新任教師に最大3万ポンドの非課税ボーナスを支給することを約束しています。 保守党はまた、2029年までにさらに10万人の職業訓練制度を創設することを約束しており、その費用は「質の悪い」学位を廃止することで賄うとうたっています。 保育に関しては、労働党は小学校に併設された保育園を3,000カ所追加開設するとし、政権発足後1年以内に育児休暇制度を見直す公約です。 保守党は、2025年9月から生後9か月以上の子どもを持つ親に週30時間の無料保育を提供することを約束しています。
次、防衛についてです。保守党は、防衛を選挙戦の中心に据えようとしており、2030年までに軍事費をGDPの2.5%に増やすと約束していますが、労働党は反対しています。 保守党はまた、ウクライナを支援するために年間30億ポンドを拠出し、学校を卒業した子どもに徴兵を含む奉仕活動を復活させることを約束しています。 一方、労働党は、国防費を2.5%にするための「道筋を示す」と述べるにとどまり、マニフェストでは核抑止力への取り組みを強調しています。
エネルギーとネットゼロ政策。労働党は、民間セクターと協力して、2030年までに洋上風力発電を2倍、太陽光発電を3倍、洋上風力発電を4倍に増やす公約です。 その計画は、新しい公営エネルギー会社、グレート・ブリティッシュ・エナジーの設立を通じて達成されるそうです。 労働党は北海で新たな石油・ガスの採掘ライセンスは発行しないものの、既存のライセンスは取り消さないことを約束しています。 一方、保守党は、北海の石油・ガスの採掘ライセンスを毎年確実に取得すると述べています。 保守党は洋上風力を3倍にすることを約束し、陸上風力発電に国民の理解を求め、太陽光発電も積極的に支援する方針です。保守党はまた、家庭向けグリーン税を確実に削減することを約束しています。
保守党と労働党の制作を比べると、どちらが政権をとっても何かが大きく変わることはなさそうな気がします。よく聞かれる非難ですが、選挙前はバラ色の公約が並べられても、なかなかそれが実現することが無かったり、あとで政策変更することはしょっちゅうあります。とはいえ、総選挙まであと1か月を切り、私は選挙権がないアウトサイダーとはいえ、興味深く見守っています。