英国の賃貸市場は引き続き熾烈な競争

英国では賃貸物件の不足により、テナント間の競争が激化していると報道されています。物件の賃貸広告を出してから借りる人が決まるまでの期間が短くなっているようです。

不動産エージェントによると、2寝室の物件の広告掲載期間は平均で25日だそうで、パンデミック前より10日短縮しています。需要は引き続き高い一方で、賃貸物件は不足しています。賃貸物件を探している人は、内覧し次第(時には内覧すらせずに)直ちに決断することを迫られます。この状況は今後も続くと思われます。

オンラインで物件を探し、他の物件と比較するためにお気に入りに保存してその日のうちに戻るともう契約済み、となっていることもあるそうです。住宅価格と住宅ローン金利の高さから、賃貸しか選択肢にない人が増えています。頭金を貯めるために社会人になっても実家に住み続ける人も増えていて、昨年は20歳から34歳の3分の1は実家に住んでいました。大家はテナントを選べるので、以前は必要がなかった保証人を要求されることが一般的になってきました。

不動産屋が物件を広告に出すと、その日のうちに500件の閲覧があり、50件の問い合わせがあり、内覧が始まると7日以内に決まってしまうこともあるそうです。

そうやって勝ち取った物件でも、大家が売却したら転出しなければいけません。住宅価格が高くて、ローン金利も高いので、売却を希望する大家が増えているのです。

賃貸物件を探す人が心がけたいことは、以下になります。①現在の賃貸契約が終了するかなり前から検索を開始し、複数の不動産屋に登録する ②給与明細や勤務先からのレター、現在の大家さんからのレターももらっておく ③検索条件を絞り込みすぎずに、柔軟に探す ④予算を計算し、事前に支払える家賃を決めておく、つまりいい物件があれば即オファーできるように周到に準備するということです。

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