日本の無印良品(良品計画)は調子が良いようですが、欧州事業の再編が報じられました。既に管財人を雇ったようで、おそらく不採算のための撤退ではないかと思います。
イギリスでは大手小売企業の不振が報じられており、最近何社か倒産がありました。ファッションのTed Bakerと、化粧品のThe Body Shopです。事業のリストラクチャリングといえば聞こえは悪くないですが、実質倒産か撤退です。
日本のブランドなので、ハイストリートで店を見かけると嬉しかったですが、正直なところ買い物客もまばらで売れているようには見えませんでした。品質がいいのは分かっていますが、日本の無印良品と同じ商品で価格を換算すると2倍以上なので買う気になれませんでした。プラスチックの箱や仕切りは買ったことがあります。店構えも商品も、コンセプトが欧州人には地味過ぎると思います。
MUJIはロンドンに6店舗とバーミンガムに1店舗ありますが、同社によるとこの動きはあくまでも戦略的事業再編の一環だそうで、当面はオンラインも含め営業を継続するそうですが、いずれ閉店・清算となるでしょう。
日本の無印良品は1980年創業で、衣料品、文房具、家庭用品、美容用品、食器棚の必需品などを販売しています。最近は食料品や家具にも注力していますね。バームクーヘン、美味しいです(欧州では食品の販売なし)。シンプルで機能的な商品を中心に、欧州の主な街で店舗を見かけます。
英国の小売業は苦境に立たされていて、昨年は家庭用品のWilkoが破綻し、英国に住む人々にショックを与えました。私も良く利用していたので、店舗が無くなってしまい不便です。
私はMUJIが無くなってもさほど影響がありませんが、ユニクロが無くなったら大変です。なんとか持ちこたえていただきたいです(切実)。