イギリスの家は先進国で最も割高

昨日のファイナンシャルタイムズ紙の記事によると、英国(ブリテン島)の住宅は先進国中最も割高という内容でした。価格が高く、建物は古く狭く、熱効率が悪く、通勤に長時間かかるようです。割高感はOECD諸国でフィンランドに次いで2位とのこと。

レゾリューション財団の調査によると、2018年時点で住人一人あたりの面積はイギリスでは38平米でした。フランスは43平米、ドイツは46平米です。日本は40平米だそうで、日本にさえ負けているどころか、ニューヨークの中心地ですら43平米だということでした。

住宅不足の原因は2軒所有している人が1軒しか使っていないことと長年言われてきましたが、別荘を所有する人の割合は欧州でも最低水準なのだそうです。また、空き家率もOECD諸国で最低水準だと分かりました。

ヘイスティングの街

英国で別荘を持っている家庭は4%、フランスは9%、フィンランドは17%、スペインは22%だそうです。更に、イギリスの住宅はEUで最も古く、家の4割は1946年以前に建築された建物です。こちらも、フランスでは3割、ドイツでは4軒に1軒、フィンランドは1割でした。家の古さはエネルギー効率に影響します。

さらに、イギリスで通勤に1時間以上かかる人は42%、EU平均の37%をはるかに超えます。通勤が往復で1時間以内という人はロンドンには少なく、私の勤務先にはいないと思います。

これらの各要素を考慮すると、英国では住宅への支出の割合が最も高いということになり、同様に住宅危機に苦しむニュージーランドやオーストラリアよりも深刻だそうです。

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