(続き)満を持して入場したアルカサル。本当に圧倒されました。こんなに大変な思いをして並ぶ価値あるのか疑問でしたが、これを最後に見て良かったと思いました。今でもスペイン皇室の人はここに住んでいるそうで、イスラム教の特徴を色濃く残す回廊は洗練されていて、広々としていて、素晴らしかったです。クジャクが放し飼いになっている庭園がまた美しいのです。アンダルシア地方はジャスミンの香りとオレンジやレモンが実った木がさわやかです。
セビリアで不便だったのが、トイレットペーパーがない場所が多かったことと、車の排気ガスです。でも文化的で、マラガとセビリアには余裕で住めると思いました(夏の暑さは知らん)。軟水というのもポイントが高いです。イギリスだとシャワーを浴びた直後にボディクリームを体中に塗りますが、今回訪ねた町ではその必要性も薄かったです。グルメの充実が驚異的なレベルです(全体的にしょっぱいですが)。小うるさい私たちでも、今回の旅で失敗したと感じた食事やレストランはありませんでした。バルセロナはタパス一皿6ユーロ程度ですが、アンダルシアはもっと安いです。
セビリアで感動したレストランは、La Bodegaというタパスレストランです。一皿3ユーロ程度のタパスを5皿、水、ワイン1杯ずつ、デザートをシェアで2人で30ユーロという驚きのお勘定で、チップを払おうとしても受け取ってもらえませんでした。ハウスワイン(175mlくらい)が3ユーロ程度ととても安いのです。食事も美味しくて、アーティチョークのグリル、オックステール(夫の好物)、コロッケ(またか!)、ズッキーニの重ね焼き、ひよこ豆とほうれん草のシチュー、オレンジケーキ、どれも良かったです。お腹がはちきれるほど食べましたが、いいジェラテリアが近くにあったので、2日連続でジェラートも食べました。
ここ数年で一番良かった旅行で、また来年来たいねと夫と話しています。今年の旅行(1週間以上)は6月に日本、9月にギリシャかな、と考えているところです。