イギリスで自家用車の所有にかかる費用は?今回は年間の維持費用を金額の大きい順に書いてみます。2024年1月現在の金額です。
1.当然ながら燃料費。英国で自家用車を所有している人は、平均年間1,400ポンドのガソリン代を払っています。
2.減価償却費。これを考えない人が多いのですが、燃料費の次に高いのが年間の減価償却です。自動車は毎年価値が目減りし、高価な車ほど毎年の減価償却が大きくなります。英国平均では、年間1,104ポンドです。
3.自動車保険代。これは運転者の年齢、車種、住んでいる地域によって大幅に変わります。2023年第3四半期の平均年間保険料は£561で、前年比29%上昇したそうです。車を購入するときに保険スコアが参照でき、数値が少ないほど保険料が安い車種です。つまり一般的に安全性も高いといえます。日本と同じで、保険求償をすれば次の年から保険料は高くなります。
4.サービス(車検)代および修理費。最低限の安全性を確認するMOT(後述)と違い、法的な義務はありませんが、ブレーキなど部品の摩耗やオイル交換など50項目にもわたる詳しい検査なので、毎年受けることが推奨されています。費用は小型車で200ポンド程度、中型車で250ポンド程度、大型車で400ポンドからです。英国では平均で年間273ポンド支払われているそうです(サービスをしない人を含めます)。
5.自動車税。平均141ポンド。地方自治体に払います。
6.駐車場代。平均44ポンド。うちは路上駐車なので年間100ポンドほど払っています。
7.MOT(車検)代。2023年は年間£54.85でした。これは毎年1回の義務です。
上記に加えて、洗車や駐車違反代などその他の費用を含めると、英国で自家用車を保持する年間平均費用は£3,580(約66万円)になります。ちなみに日本は平均52万円だそうです。
自動車そのものの購入費用は、新車で12,000~36,000ポンドです。
我が家は義両親の強い要望で自家用車を買い維持してきましたが、二人とも鬼籍に入った現在、車を使うのは月1回義妹の家に行く時と、年4回キャットシッターに預けに行く時だけです。それを考えると維持費用は割高で、結局車を手放すことにしました。
今後は必要な時だけ、カーシェアリングやUberを利用することになりました。そのことについてはまた別記事で書きます。