不動産の記事と年金の記事が一番読まれているので、またロンドンの不動産市況について書きます。
私はロンドンやイングランドの不動産関連の情報は、イブニングスタンダードというロンドンの無料夕刊紙を読んでいます。水曜日が不動産特集で、オンラインでも読めます。
その記事によると、ロンドン中心部から郊外に引越す人が増えて、家賃が下落しているそうです。ロンドン市内で昨年比2.6%の下落だそうで、平均家賃は728ポンド(10万円)になりました。特にゾーン1という通常最も家賃が高い中心部で下落が顕著で11.8%、ゾーン2で9.7%下落しているようです。
一方、中心部から遠いゾーン5や6になると2%ち超家賃が上昇していますが、イギリス全体の上昇率6%超と比べると緩やかです。在宅勤務や大学のオンライン授業は来年の夏まで続くと見込まれ、ロックダウンが懸念されるなか、ロンドンから出ていく人が後を絶たないそうです。
現在ロンドンに住んでいて、これからも住み続ける予定の方は、大家さんと家賃交渉してみるのも手です。この国では「ダメ元」が奏功することが往々にしてあります。家賃を下げてもらえなくても、今払っている家賃でもっといい部屋に移れる機会でもありますので、住みたかったエリアに部屋を探してみる価値は十分にあります。
私は大家の立場ですが、つい最近長期のテナントが決まり、心底ほっとしています。もちろん家賃交渉を受け、長く住んでもらう約束で家賃を下げました。
私たちも、もう少しゆったりとして部屋も広い郊外へ引越します。
…と、実はこの記事は昨夜書いていたのですが、今朝のブルームバーグニュースに全く同じ内容の記事が出ていました!”Apartment rents are plunging in the world’s richest cities. It’s time for you to negotiate.“ ニューヨーク、トロント、シドニーでも同じ現象が起きているそうです。賃貸契約にもよりますが、私が借り手なら間違いなく大家に家賃交渉してますね。