モントリオール市内観光は半日だけしましたが、正直なところあまり見るものがなく、お土産ショッピングで終わりました。ヨーロッパに住んでいると、カナダやアメリカは何もかも新しく見えます。ケベックはフランス語が強いアイデンティティで、地下鉄に乗っても英語の表示もアナウンスもありません。それでも英語を話せない人はほとんどいないので、不便はありません。欧州在住の私たちはカナダの規模感がピンと来ませんでしたが、ケベック州だけでフランスの3倍の広さと聞いて驚きました。モントリオールから州都ケベックシティまで電車で3時間だそうで、イギリスに例えるとロンドンからニューカッスルくらいの感覚なので、やはりとてつもなく広いのです。カナダの国土の7割が居住不可能とはいえ、それだけの面積に人口は3500万人、イギリスの半分です。道路も車で移動することを前提に設計されています。彼らの言う「すぐそこ」は車で30分以上で、狭い国でちまちまと暮らしている私たちと感覚が違います。
親戚たちはみなインテリで、移民2世の夫のいとこたちは、現地で医師や弁護士として大活躍しています。彼らは「家族がすべて」という価値観で、助け合うのが当たり前、日ごろからとても濃い親戚づきあいをしています。私たち夫婦をもてなすためにあらゆるアレンジをしてくれ、朝食を家族Aと食べたあと宿に帰ると家族Bが迎えに来ているという感じで、超多忙なスケジュールでした。贈り合うギフトもすごい量です。20人近く一人ひとりに贈りものを用意して、お返しにいろいろもらうので、手荷物だけのフライトが不安でしたが、何とか納まりました。
家族で歓迎の大晩餐会を開いてくれ、ごちそうがテーブルに並びました。皆、とても気前がいいので恐縮します。私は親戚たちに気に入ってもらえたようで、初めてカナダの親族と顔を合わせることが出来て良かったです。