高金利の英国、運用の選択肢2

(続き)

銀行預金以外の選択肢としては、証券口座で株式やファンドに投資するというものがあります。売却益は課税対象ですが、銀行の受取利息とは別の控除額が(2023-2024年度のキャピタルゲイン税控除は6,000ポンド)で、それを超えた場合、年間収入額により最大20%まで課税されます。

他の選択肢として積立年金基金への入金があります。税控除額も含めて年間60,000ポンドまで非課税で追加できますが、最短で55歳まで資金にアクセスできないのでその点ご注意ください。

不動産を全額もしくは大部分頭金で購入できる現金がある人は、住宅価格が下落基調にある今、不動産をいい条件で購入できるでしょう。キャッシュバイヤーは売主にとって大歓迎なので、値引きに応じてくれる可能性があります。住宅価格は今後さらに下落しそうなので、もう少し待つ手もあります。ただし、2軒目以降の不動産購入には住宅購入税が3%上乗せされますので、それも含めた資金計画が必要です。家賃収入は会社勤めの給料と同じように課税されます。

夫はプレミアムボンドを買いました。これは英国政府が運営する金融機関NS&Iに普通預金口座を開設し、宝くじの要素があるものです。毎月抽選で当選する人と金額が決まり、最高賞金の百万ポンドは月に2人に当たります。この制度の利点は、当選金が非課税であるということといつでも売却できることで、欠点は当たらない場合リターンがゼロだということです。2023年9月時点の期待平均リターンは4.65%になり、1999年以来の高水準ということです。

私が現在検討しているのは、同じくNS&Iが提供している、Guaranteed Income Bondsです。年率6.0%(利息は月払い)で1年間資金にアクセスできませんが、魅力的だと思います。

自分の今後の資金ニーズのタイミングと税金を考えて、どうするのがベストか検討しましょう。

<2023年9月5日追記> Santander銀行は普通預金口座の利率を年率5.2%に引き上げました。

<2023年9月6日追記> NS&Iが1年固定定期預金6.2%の提供を始めました。一人百万ポンドまで預け入れられ、預金は全額保護されます。

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