イギリスの金利は上昇を続けており、インフレーションが高止まっているので今後もあと0.5%程度は上がりそうです。2023年9月1日現在の政策金利は5.25%です。
ローンがある人は、その利息にもよりますが、借入れ金利は通常預金金利より高いので、借金を返済するのが最優先になるかと思います。運用していないまとまった現金がある人は、少しでも金利が高いところに預けないともったいないです。ところが、ハイストリートに支店を持つような都市銀行は預金金利を上げ渋っていて、イギリス政府から猛烈に批判されています。
私のメインバンクのサンタンデール銀行も、25,000ポンドの上限で年率3.5%というショボい利息です。オンラインの銀行は5%程度(税前)の魅力的なレートを提示していたり、メインバンクを乗り換えるだけで200ポンドのボーナスがもらえる銀行もあります(オンラインで口座開設できます)。聞いたことが無いような銀行でも、その銀行がFSCSに加入していれば85,000ポンドまで預金は保証されるので安心です。
余剰資金がある人は、まずはCash ISA口座の枠を使うのがいいでしょう。年間20,000ポンドが上限で、利点は受取利息が非課税ということです。私は投資が趣味なので、Stock & Shares ISAで運用しますが、リターンは保証されていませんので、ほぼノーリスクで4%以上の利息がもらえるCash ISAが安全でしょう。実際に、私の今年のISAポートフォリオはCashに負けてます。
ISAの枠を使いきったあとは、預入金利が高い口座に移します。ISA以外の銀行口座の利息は課税対象になり、自分の所得税率で課税されます。課税前控除があり、所得税が基本税率(20%)の人は年間1,000ポンド、高税率(40%)の人は500ポンドまで非課税で受け取れます。最高税率(45%、年収£125,140以上)の人は控除なしです。
(続く)