ロンドン賃貸市場アップデート(2023年夏)

小さいアパートを賃貸に出しているのですが、いつも期日に家賃を支払うテナントから今月は入金がありませんでした(汗)

敷金がカバーする間は住み続けてもらっていいのですが、お金が入らないこと自体よりも、退居してもらわざるを得なくなったり、法廷で争うことになったら面倒だと考えて、憂鬱でした。大家保険の契約書を読み直しましたが、家賃不払いの補償はつけていませんでした。

支払いを催促せざるをえませんが、テナントとはなるべく友好的でありたいものです。文面をあれこれ考えてメールを送りました。

そしたらあっさりと「銀行を変えたので、送金がうまくいっていなかったみたいです」と返事が来て、すぐに送られてきました。安堵しました…。現在、各銀行は利用者数を増やそうといろいろなキャンペーンを展開しており、口座をあちこちの銀行で新規に開いて預金を移すだけで数百ポンドのボーナスがもらえたりします。メインバンクを変更するのは面倒なので私はしませんが、手間暇を惜しまず手続きをすれば500ポンドくらい得をするそうです。

先日、私たちが賃貸に出しているアパートの下の階の部屋(同じ広さ)が、テナントを募集する広告を見ました。提示家賃が、私たちのアパートより何と月650ポンド(11万6千円)も高くて、仰天しました。

不動産管理費用も住宅ローン金利も上昇し、多くの家主はこの追加費用を受取家賃に転嫁しようとしています。2023年5月のロンドンの週(月ではないですよ!)平均家賃は600ポンド(10万7千円)を超え、前年比13%上昇しました。ロンドン中心部は最高記録を更新し、従来比較的人気がなかったロンドン東部も前年同月比18%上昇したそうです。

夏に転居する人が多く、新規の賃貸物件数は昨年比22%、需要は31%増加しているようです。西ロンドンと南ロンドンが最も競争の激しい地域となっています。賃貸物件を探す人には引き続き厳しい状況が続きますね。

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