ロンドン春のペン・ショー

昨年亡くなった義父がペン(主に万年筆)のコレクターだったので、夫と義妹はそれぞれ何百本というペンを受け取りました。夫も義妹もペンに興味がなく、何百本ものペンをどうしたものか、と決めあぐねていました。

それほど場所を取るものではないにしても、箱入りのものも多く、大きなスーツケース1つ分ほどにはなるので、夫はオークションサイトで売ることにしました。ペンについてそもそも知識が無く、価値も分からず、調べてペンに詳しくなりました。今どき万年筆なんて使う人がいるのか?と半信半疑で始めたところ、オークションサイトでペンは飛ぶように売れ、あっという間にフォロワーがたくさんつきました。

そして、夫のペンを買った人から、「ロンドンのペン・ショーで会わないか?」と誘われたのです。私たちは、そんなものがあるのか!と驚きました。しかも彼は、アメリカからはるばるこのショーのために来るというのです(!)。世の中にはいろいろなコレクターがいて、あまり知られていないマーケットがあるものだと思いました。ペン・ショーのサイトを見ると、ロンドン以外にも4都市で開催され、ロンドンだけ年2回あるようです。入場料は5ポンドです。出店もできますし、ペンの修理をしてくれる人もいます。他の国でも同様のショーがあるそうです。

アメリカから来るという人とは会いませんでしたが、夫と行ってみました。人気があるお店の前は人だかりで、商品が見えないほどでした。日本の万年筆も人気で、浮世絵や金箔が施されたペンについて、バイヤーたちが質問をしていました。セーラー万年筆のサイトを見たら、高級なものは100万円越えなんですね!パイロット万年筆も、漆や蒔絵のものは数十万円でした。職人さんが手作りでオーダーメイドしてくれるそうで、制作に数か月かかるそうですが、一生ものですね。

比較的安いペン

並べられたペンはどれもとてもキラキラとして美しかったです。バイヤーたちの真剣さにも圧倒されました。面白い経験となりました。

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