昨日はバレンタインデーでしたが、私は出勤で夫は在宅勤務でした。ご存じかもしれませんが、イギリスでは主に男性から女性に花やチョコレートやプレゼントを贈ります。「思いを告白」的な意味合いはあまりありません。花束やギフトを抱えて家路を急ぐ男性たちを微笑ましい気持ちで眺めました。
夫に何か欲しいか聞かれていたのですが、欲しいものはないのでカードだけもらいました。最近はカードはすべて夫の手作りです。
私も一応欲しいものがあるか聞いてみたところ、案の定無いとのことでした。それでも、夫が大好きなレオニダスのチョコレートをあげました。コロナで店舗が減ってしまって買いにくかったので、とても喜んでいました。
レオニダスは箱のサイズが4種類ほどあり、ガラスケースに並ぶ中から自分の選んだチョコレートを詰め合わせてくれます。ダークチョコレートだけ小さい箱に目いっぱい詰めてもらい13ポンド程度と、ゴディバやホテルショコラに比べるとリーズナブル。更に、きれいなラッピングをしてくれるので、プレゼントに便利です。
会社で(女性の)同僚に赤いバラの花をサプライズでもらいました。皆に配っていたので、特別な意味はなし。バラをもらうなんて久しぶりで、嬉しくなりました。持って帰るのが少々面倒でしたが。
バレンタインのディナーは毎年、夫の手料理です。昨晩はビーフシチューを作ってくれ、フレンチ・マルベックでお祝いしました。デザートはパンナコッタでした。バレンタインに限らず、普段から料理を含め家事の9割は夫がしてくれるのでとても助かっています。夫のほうが在宅勤務が多いこともあり、私が帰宅する時間に合わせてディナーが出来上がっています。
もちろん、お互いにムカつくことはありますが、嫌がるポイントが分かっているので、そこを刺激しないように暮らしています。夫とは親友であり、ビジネスパートナーのような関係です。
帰路にあるスーパーマーケットの前に若い男性のホームレスが座り込んでいました。初めて見る人だなと思ったとき、スーパーから出てきた中年男性が彼に買ったばかりのサンドイッチと飲み物とポテトチップを渡していて感動しました。ホームレスもお礼の言葉も出ないほど驚いていました。寒いバレンタインの夜に物乞いをせざるを得ない境遇を不憫に思ったのでしょう。私も食べものや小銭を持っている時には渡しますが、わざわざお店に入ってその人のために買い物をすることはなく、胸を打たれました。