猫を飼う前は仕事の後によく夫と待ち合わせて、ロンドン市内で外食をして帰ったりしていました。今は猫を暗い部屋で待たせるのが忍びないので、なるべくお互い別の日に在宅勤務するようにしています。外食はもっぱら週末のランチで、平日夜に夫婦で出かけることはほとんどなくなりました。
今回は、義妹が夫の誕生日プレゼントにとグルーポンでレストランのクーポンを買ってくれたので、仕事帰りに初めて行くアジア系タパスInamoソーホーに行ってきました。日本食がメインとはいえ、いわゆる和食ではなくて創作系フュージョン料理です。それなりにおしゃれなお店で、地味な中年夫婦の私たちはやや場違いな感じがしました。90分間食べ放題という苦手なタイプのプランですが、せっかくもらったので試してみることに。
イギリスはインフレーションで不況と言われますが、ソーホーは歩けないほどの人混みで、平日夜に出歩かない私は驚きました。
Inamoはレストラン街にあり、6時前でももう満席でした。メニューはテーブルに映像で映し出され、そこからオーダーするシステムでした。一人3品まで一度にオーダーでき、タパスというだけあって小皿なので、いろいろ試せます。75％食べないと次のオーダーができないそうです。
肝心の料理なのですが…、近年まれにみるクオリティの低さでした（汗）。巻き寿司は固すぎ、他のメニューは（たくさん食べられないように）味が濃い揚げ物ばかりで、化学調味料の味がしました。まぐろの軍艦巻きは、魚が茶色くて、つゆにつけた天かすかと思いました。コロッケとかつくねとか、まったくの別物でした。食べた人があれを日本食だと思わないように願うばかりです。選ぶなら、枝豆とかしし唐のから揚げとかが無難なチョイスだと思います。
あと、意図的かは不明ですが、テーブルに変な色のライトが当たっていて、料理の色がよく見えませんでした。夫は小皿から一口ずつ食べてそれ以上食べることを拒否したので、食べ物を無駄にすることが嫌いな私が残りをせっせと食べました。普段はヘルシーなものを厳選しているので、久しぶりに低品質の食べ物を口にし、具合が悪くなりました。
レストランを後にした感想は、不味いものをたくさん食べるより、美味しいものを少量食べるほうが私たちは幸せになれるということ。義妹が愛用するグルーポンのディールは安物買いの銭失いになること。
後で感想を聞かれた義妹には、「いい経験になったよ」と正直にいいました。
