ロンドンの家賃が上昇、借りるのは大変

現在、ロンドンでは賃貸物件の供給が足りず、貸し手(大家)市場になっているそうです。そして、Shelterという組織によると、賃貸している人の5人に1人は家賃を滞納しているそうです。英国の家賃上昇率はなんと前月比(前年比ではないですよ)7%、前年比だと賃貸物件が43%減少していて、家賃は24%上昇しているんだそうです。

ロンドンの場合、2022年9月末時点で家賃は前年同月比14%上昇しています。供給が減った理由は、パンデミック中にほかの場所に住んでいた人や学生が大量に中心部に戻ってきたからです。また、住宅ローン金利上昇により、購入を予定していた人たちが当面賃貸にすることにしたこともあります。

不動産エージェントFoxtonによると、ロンドンの平均家賃は週553ポンド(約9万3千円)だそうです。ばかばかしいほどの金額ですが、それでも賃貸希望者の間で熾烈な競争が繰り広げられているとか。物件1軒につき、30組の賃貸希望者がいるそうです。大家に選んでもらいたくて、12か月分の家賃の前払いをする人もいるというので、驚きです。

昨日の記事に書いたように、私たちは所有物件を賃貸に出していますが、不動産屋によると受け取っている家賃はマーケットレートより月250ポンド少ないのだそうです。現在のテナントの契約更改で、マーケットレートより50ポンド安い家賃を提示したら、断固拒否されたので、さらに50ポンド値下げし、最終的には相場の150ポンド引きまで譲歩しました。先方は「そこまでいうなら、今の家賃に75ポンド上乗せで払ってあげる、でもそれ以上はどんなに逆立ちしても無理」と言ってきたので諦めました。テナントは、最初は強気で「家賃値上げに応じるつもりは一切ない」と言ってきましたが、出て行ってほしいというと、大幅に家賃オファーを上げて土下座する勢いで泣きついてきました。自分は片親育ちで…と身の上話までされ、気の毒だとは思いますが、そういう人はゴマンといて、それでもみんな一生懸命働いて予算内で暮らしているんです。十分応じてきたのです。もう懲り懲りです。

夫も義父の住んでいた物件の管理・手続きで忙殺されており、不動産マネジメントは大変です。

可能であれば日本人に借りてもらいたいと思い、日系不動産屋に問い合わせたところ、テナントを国籍で差別することはできないので、日本人だけに紹介するわけにはいかないといわれました。それはそうですね。身元がしっかりした人が見つかればいいなと思っています。

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