5月末に義父が逝去しましたが、6月下旬現在、未だに死亡証明書が発行されていません。検視官によると、今週中に死因を調べる他の検査をするそうです。
どういう葬儀を希望するかは通常遺言に書いてありますが、死亡証明書がないと弁護士から遺言をもらえません。一方、親戚からのプレッシャーで葬儀の段取りを決める必要がありました。
義母は直葬でした。火葬場に遺灰を取りに行き、家族で海に撒きました。義父の場合は葬儀はすることにし、火葬場と葬儀場の仮予約をし、レセプション会場も予約し、親戚や近所の人に通知しました。
ところが、昨日遺品を整理していたところ、十数年前に書かれた遺言の下書きを見つけたのです。ただ、署名はされておらず、その後遺言を書き直したことは分かっています。その下書きには「埋葬希望」と書かれていました。遺言を書き直したとしても、火葬か埋葬かは変更しないと思われるので、埋葬のアレンジをすることにしました。
埋葬するには当然土地が必要で(数十年のリース)、葬儀屋(UndertakerもしくはFurenal Director)が探してくれます。既に親戚や知人に葬儀の連絡をしたのに、場所や時間を変更しなければなりません。
葬儀の費用ですが、一番最近のデータによると平均£4,056(67万円)だそうです。直葬(葬儀なし)は£1,647(27万円)、火葬は£3,765(62万円)、埋葬は£4,927(81万円)とありました。レセプション費用は含まれません。ちなみに日本は会食や返礼品込みで平均180万円ほどのようです。イギリスではお香典がありませんから、葬儀費用は家族が払います。遺される家族のことを考えて自分の埋葬場所をあらかじめ買っておく人もいるようですが、日々の生活資金すら不足していた義父にそんな余裕はあるわけなく、夫が負担します。そういう状況で一番高いオプションを希望するのは、義父らしいと思いました。