私の住むエリアに中国人が激増、ロンドン不動産市場への影響は?2

(前記事からの続き)

尚、香港人の移住先は英国が一番多く、それ以外にカナダ、米国、台湾、オーストラリアなどがあるそうです。

私の勤務先にもこのビザで移住した人が今月入社しました。義妹の隣人にも香港から最近移住してきた人がいるそうです。その人は十分な資産があるので、仕事をしないでイギリスで暮らすそうです。

イギリス人は(私の体感では)無反応。30万人以上の人口増加というと結構影響あると思うのですが、香港人はおおむね歓迎されているようです。

香港人が英国に来る場合、北アイルランドやスコットランドに行く人は少なく、多くはロンドン周辺に住みます。中国本土からの移住者も増えていると思いますが、ロンドンで見かける東洋人が急増している理由の一つはこの香港人向けの特別ビザだと思われます。私たちが売りに出しているロンドン郊外のフラット(アパート)も、若い中国人女性が内覧に来ました。ロンドン以外では、不動産がまだ比較的安いマンチェスターやリバプールも人気の移住候補地だそうです。

こちらの記事によりますと、香港の平均住宅価格は120万米ドル(1億3,200万円相当)、ロンドンは 68万6千米ドル(7,500万円相当)です。香港の平均年収はHK$553,640(783万円相当)でロンドンの平均年収は41,000ポンド(623万円相当)ですので、香港から移住した人にはロンドンの不動産が年収比格安に感じることと思います。

永住目的でイギリスに来る人は、香港の所有不動産を売却して渡英するケースが多いと聞きました。尚、香港の不動産価格は下落するかと思いきや、中国本土の投資家が買い支え、高どまりしているようです。

このビザを利用する移民は中流階級で(富裕層は投資家ビザを既に保持している)、夫婦と子ども1~2人、西や北西ロンドンに50万ポンド(7,500万円)ほどのフラットを買い求めているそうです。香港人の富裕層は、居住用以外に投資用の物件も購入し、不動産収入を得ているそうです。彼らの流入で、ロンドン、マンチェスター、リバプールの不動産価格はますます上昇するでしょうね。

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