先日、ウォールストリートジャーナルに面白い記事が載っていました。
勤務先に内緒で、フルタイムの在宅勤務の仕事を複数持っている人がいるそうです。
彼らの目指すところは、1つの会社でいいパフォーマンスを出すことではなく、複数の先でクビにならない程度の業績を出すことだそうです。
複数のラップトップで時には同時に2つのミーティングに参加するそうです。そして、片方の仕事が忙しくなりすぎたらもう一つの仕事では有休を取ることもありますが、基本的には忙しそうなふりをして乗り切るそうです。
彼らの言い分に共感する部分がありました。“The harder that you work, it seems like the less you get,” one of the workers with two jobs says. “People depend on you more. My paycheck is the same.” 「仕事を頑張れば頑張るほど損をする。周りが頼りにするからだ。もらう給料は変わらないのに。」これはアメリカの話ですが、イギリスにある多くの会社でも同じです。頑張るだけ損をするシステムになってしまっています。
最近は日本でも雇用が保証されない代わりに副業が許されたり、奨励されたりしていますね。このサイトによると、二足の草鞋を履くコツは、上司に期待させないこと、ミーティングで顔を出すこと、ばれないようにLinkedInのような仕事関連のSNSの職歴や関係者を整理し、見えないようにプライバシー設定しておくこと、だそうです。
尚、複数のフルタイムの仕事を持つこと自体は違法ではありませんが、雇用者との契約違反になることが多く、また機密保持などの問題もありうるので、ばれたらクビになる確率が高いそうです。最悪の場合勤務先に訴訟を起こされる可能性もありますが、たいていはせいぜいクビで済むそうで、副業をしている人からすれば、複数の仕事のうち1つ失ったところで、痛くもかゆくもないようです。それに雇用者側も代わりを探すのが難しければ、容認することもあるみたいです。
完全リモートだとしても、私は今以上お金が必要ではなく、掛け持ちしてまで働くインセンティブがありません。若いころは貧乏だったので、機会があったら考えたかもしれませんね。