一昨年くらいから一般に普及しだしたオゼンピック系のGLP-1治療薬。知り合いの知り合いレベルで利用しているという話はちらほら耳にします。
BBCによると、減量注射の利用者は2024年は英国で約160万人だったそうで、利用したい予備軍は数百万人いるそうです。個人で費用を支払う場合、月額300ポンド以上かかることもありますが、人気は上昇すると予想されています。もちろん高額ですが、もし私が肥満だったとして、月300ポンドで人生が変わるレベルの減量ができるなら、そこまで高く感じないかもしれません。実際には薬を止めるとリバウンドするそうですが。
BBCは、実際に起きている英国経済への影響を5つ挙げていました。1つめは、食料品の購入です。注射利用者は食欲が減退するので、食品の購入金額が大幅に減るそうです。さらに、栄養価の高い生鮮食品を食べたくなり、レトルトなどの加工食品を減らす傾向があります。たくさん食べる気になれないので、少量で栄養を取ろうとします。このため、スーパーマーケットは小分けの食材を売るようになったと報道されています。実際に健康を重視する若い消費者が増えていると報じられています。病気にならないことが一番コスパがいいことに人々が気づき始めたのでしょう。
2つ目のトレンドは、人々が外食の頻度を減らしている、ということです。減量薬利用者の3分の1が外食と飲酒の頻度を減らしたことが明らかになりました。この傾向により、レストランは少量のメニューを用意するようになったそうです。ただ、注射自体の費用を考えると節約にはなっていないようです。
3つ目の変化は、断酒です。現在の若い世代はお酒に興味がない人が増えているという報道は耳にしますが、減量薬を利用している人も飲酒量が減っているそうです。調査によると、GLP-1利用者の世帯は、酒類購入量が15%減少しました。健康への意識が高まった結果と分析されています。また、近年はノンアルコール飲料の選択肢が増えたことも後押ししているみたいです。2025年には英国のノンアルコール飲料の消費量が過去最高を記録しています。
4つ目の変化は、衣類の購入です。身体のサイズが大幅に変わるので、下着を含めた衣服を買いなおす必要があるためとのことです。この傾向により、ファッション小売業の業績は一時的な改善が見られると予想されています。体重が減少したことで似合うファッションが変わったり自信が出たりし、オシャレが楽しくなるそうです。これは想像できますね。
5つ目も関連していますが、健康、ジム、美容への出費が増えるそうです。私も経験がありますが、痩せてくると途端にやる気スイッチが入って、さらに改善したくなるものです。減量注射をしている人は、ヘルスケアやサプリメントへの支出が増加しているという調査結果があります。こういう人たちは、フィットネス休暇をとったり、パーソナルトレーナーの指導を受けたりすることもあるようです。一方、減量によりげっそりとしてしまった顔を修正するフェイスリフトの需要が8%増えるとも予想されているようです。
標準体重になれば健康面でも不安が減りますし、人生の質が向上することは確実です。薬が無くても体型が維持できるよう、生活自体を見直すのがいいですね。


