前回の記事の続きです。
私は税前給与の30%を企業年金基金に入れるよう設定してあるので手取りは多くありませんが、投資ISA(つみたてNISAのようなもの)に手取りの大部分を移しています。投資ISAも年間2万ポンドまでしか非課税の恩恵がないので、余った分は当座預金に放置して、食費や光熱費や交通費などの生活費に充てています。
尚、この投資ISAで月々増え続けている資金は、将来の住宅購入資金となる予定です。前回不動産を買った時は、Cash ISA口座で貯めた資金を下ろして頭金にしました。ISAは本来長期的な投資に使うものですが、資金にアクセスしやすく利息も普通預金より高かったので、貯金に利用していました。Cash ISAは私がイギリスに来た当時は税前2%くらいの利息が付きましたが、毎年利息が下がり、投資ISAに切り替えざるを得なくなりました。またCash ISAは1年目だけ優遇利息なので、高利息の恩恵を受けるためには毎年銀行を移す必要があり、口座開設が面倒くさすぎました。面倒だから利息下がっちゃうけれどまぁいいか、と放置する人が多いのが銀行側の狙いです。
投資ISAは投資先のファンドが値下がれば当然価値が下がりますし、元本割れもあります。私の投資 ISAに再び貯まりつつあった資金は、数年前の住宅ローン借り換えの際にまた全額下ろしました。払っていた変動住宅ローン金利が当時4.24%だったので、ISAのリターンは覚えていませんが、資金をローンの返済に使ったということはローンの支払い金利よりも低い利回りだったのでしょう。今日時点の私の投資ISAのパフォーマンスは3.9%です。リターンは毎日変動し、ちょっとしたニュースですぐに吹っ飛ぶレベルですけれど。この口座は債券を25%くらい組み入れているのであまり利回りが良くないですが、それでも銀行口座に入れているよりはマシです。
私は投資ISAはFidelityというファンド会社に持っていますが、大手なら使い勝手は似たり寄ったりだと思います。それよりも、どのファンドに投資するかのほうが大事ですね。