イギリスの不動産市場は、過去4年間で一番の値上がりになっています。これは先日書いた、スタンプデューティ(住宅購入税)の来年3月末までの減税により、需要が高まり価格を押し上げているためです。昨年9月から、平均5%値上がりしているそうです。
ブレグジットの国民投票があった2016年以降、今後の不透明さから、値上がりは緩やかでした。ロンドンの夕刊紙イブニングスタンダードによると、ロンドンに住んでいて現在引越しを検討中の人は、なんと40%にもなるそうです。引越し先は、郊外の広い家やアパートです。
一方、初めて不動産を購入するファーストタイムバイヤーのローン審査が厳しくなっているそうです。特に、頭金が10%未満の住宅ローンはかなり限定されているようです。
先日も書きましたが、私たちも引越しを検討しています。イギリス政府がコロナ感染者の増加に伴い、冬が終わるまで在宅勤務をするようにと方針を変えたこともあり、当面オフィスに行く必要がなくなったためです。来月、現在のロンドンからサリー州(ロンドンから見て南西)へ転居する予定です。
不動産の価格は今は上昇していますが、来年は下落すると予想されています。私の個人的予想では、スタンプデューティの減税幅より下がると思います。田舎に引っ越して資金を貯め、来年以降不動産価格が下落したら購入しようと思います。