イギリスで中古車を買う

我が家は長く乗った車を去年の春に売り、それ以来車ナシで暮らしてきました。コロナで外出の機会も少なく、旅行も行かれず、駅まで遠くないので、必要なかったのです。

その後、義母が亡くなり義父が独りになりました。義両親は夫や義妹に精神的に依存しており、コロナ前は毎週末40分運転して会いに行っていました。義父には毎日電話をしていますが、やはり寂しいそうで会いたがります。でもコロナ感染が心配なのでバスには乗ってほしくない、車を買って毎週会いに来いと義父から強いプレッシャーがありました。

車があれば確かに便利なことも多いです。でもコストとベネフィットを考えて処分しました。ベネフィットは、国内の休暇で駅から歩けるホテルに泊まらなくてもよく荷物もたくさん持って行かれる、不便な場所に住む義妹に会いに行かれる、不動産物件の内覧に行きやすい、環境にやさしいなどです。コストは、駐車許可証代(年間90ポンド)、車検代、保険代(年間170ポンド)、ガソリン代、減価償却費、などです。ここ数年で新車の値段が上がり、大衆車でも2万ポンド(300万円)とかします。減価償却がひどく、毎年数千ポンド価値が減ります。我が家は中古車(日本で新古車と呼ばれるもの)一択です。

ここで探しました。中古車は通常、場所代が安い田舎においてあり、近くのガレージ(ディーラー)に運んでもらいます。片道2時間かけてガレージに行ったら売れていたということが無いように、電話で確認し予約しておきます。取り置きデポジットは99ポンド(返金可)でした。

ハイブリッド車を希望していたのですが、マイレージが少ない車だとやはり高いので、グリーンエンジン搭載の車にしました。ハイブリッドよりも燃費もCO2排出量も良好で、保険代も安い(つまり安全な)車です。いまだにマニュアル車主流のイギリス、もちろんマニュアル車です。これだけでも日本人からすれば驚愕ですが、さらに驚くべきことにベーシックモデルだと新車でもエアコンやパワーウィンドウすらついていないものもあります(昭和50年代か?)。車種にステータスを求めない私たちが今回買った車は、かろうじてエアコンは搭載されていましたが、カーナビなどという小洒落たものはナシ(汗)。

夫がディーラーで試乗して気に入り、購入することにしました。交渉できそうなところはダメ元でしてみましょう。私たちは利息を支払うのが嫌いなので現金一括で買おうとしたら、ファイナンスにしたら2回分の車検がタダになると言われました。2回分の車検(MOTではなくService)は400ポンド程度、ファイナンスコスト(利息)は170ポンドだったので、頭金を2割ちょっと入れて1年のファイナンスにしました。

今はコロナで握手は禁止

他に、日本人の間で一般的な中古車購入方法は、イギリスから引越していく人から買うことです。MixBのような在英日本人間の取引サイトによく載ってます。駐在の人は辞令が出てから数週間で帰国しないといけない場合もあるので、急いで売りたいこともあるようです。この方法がいいのは、オートマ車が多いということです。結構マイレージを使っている車もあるので、市場価格を調査することをお勧めします。他にも、ロンドン中心部では今秋からCO2排出量の規制が厳しくなるので、あまり古い車は乗れなくなりますので、その辺もご注意ください。

購入を決めてからの流れは、すべて点検(Service)して清掃後、150ポンドで届けてもらうか取りに行きます。久しぶりの車、楽しみです。

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