緯度が高い国にいると、冬は暗くて長~いです。もちろん、代わりに夏は夜遅くまで明るくて楽しいですけれどね。イギリスでは冬場に鬱になる人が多いです。この冬はさらにコロナ鬱も加わり、気力が無くなったり、閉じこもって孤独で落ち込んだりする人の割合が増えているそうです。
私は今は鬱にはなっていませんが、毎年、冬が永遠に続く感じがしてうんざりしてしまいます。日本の太平洋側の冬のように、寒くてもカラッと晴れたら気持ちがいいのでしょうけれど、来る日も来る日も雨かどんより曇り空。この記事を書いている今も雨が降っています。もういい加減にして欲しい、と思う頃にようやく春が訪れます。
余談ですが、イギリスでは冬至から春分の日までを「冬」と考えるんだそうです。日本の暦は2月に立春があり、季節の認識が早めですよね。
1月の下旬ごろになると日が長くなったのを実感し始めます。春の気配は日本では梅や桃の花(人によってはスギ花粉)が運んでくれますね。イギリスでは、野生の水仙なのです。2月に入るとニラのような葉が生え、中旬から2月いっぱいまであちこちに大量に咲きます。水仙が終わるころにクロッカスが咲き乱れます。
ジョギングをしていたら、今年初めて水仙が咲いているのを見ました。今週やっと寒さが緩んだと思ったら、一気に春になった感じです。私はこの水仙が咲く季節が1年で一番好きです。夜に見た夢の中で俳句を作りました。
黄水仙 待ちわび屈(こご)む 綿布団
綿布団というのは貧乏くさいですが、今年の寒さと雪のイメージを掛けてみました。布団の中で縮こまって春を待ち焦がれるという意味です。雪の下の大地から水仙が芽を出す、という意味を込めました。俳句を作ったのは初めてですが、いかがでしょうか?