猫がいる生活

先日、近所のブリーダーから猫を譲り受けるかも、という記事を書きました。先週、猫に会いに行ってきました。

ブリーダーの家では、たくさんの子猫が走り回っていました。イギリスでは生後8週間経てば、親猫から子猫を離してもいいそうです。その頃までに、柔らかいエサを食べるようになっており、トイレも決まった場所ですることができます。親猫のほうも、子猫が大きくなってくると、やんちゃぶりが鬱陶しくてうんざりという感じになります。これは以前飼っていた猫が出産した時の経験から知っていました。

5匹の子猫がいたのですが、毛の色や性格が違います。私たちが事前に予約した猫は、まだら模様のシャイな雌猫でした。夫は猫を飼ったことがないので不安らしく、終始とまどっていました。私たちは子猫を実際に見た時ぴんと来なかったのですが、一応引き取って育ててみることにしました。

生まれた家から初めて出た猫は、一日中とにかくおびえていました。そりゃそうですよね。いきなり1匹引き離されて、知らない家に来たのですから。すぐに風呂おけの下に潜り込んでしまい、ずっとそこからピーピー鳴き叫んでいました。後ろ足がずっと痙攣しているので病気かと思いましたが、恐怖で震えていただけでした。ブリーダーからもらってきたエサもほとんど食べませんでした。

次の日はだいぶ家になれて、元気に走り回るようになりました。家族が恋しいのか、ときどき切なそうな声で呼ぶように鳴きます。トイレもちゃんと砂でしてくれましたし、ひものようなものに飛びついて遊ぶようになり、ほっとしました。体重を量ったら900グラムでした。あったかくて、小さくて、いとおしい命です。私たち夫婦のことをじっと観察しています。

家に来て数日たち、今はもうすっかり慣れました。というか、家じゅう後をついて歩きます。夫の足に上ろうとするので、ひっかき傷がたくさんできてました。子猫は爪が鋭いですからね。欧米ではあまり飼い猫を抱っこしないのですが、私に言わせれば、猫なんて抱かれてなんぼですよ。抱いてあげると、ゴロゴロとのどを鳴らします。

義父はあまり猫を好きでないので心配でしたが、家に来た時に可愛い子猫を見てすぐにメロメロになりました。これだったら不在の時に世話を頼めそうだと安心しました。

猫の値段を聞いたときに高いな~と思いましたが、すやすやと寝ている姿を見るととにかくかわいくて、お金の問題ではないと思いました。私にとっては、猫がいるのといないのでは、QOL(生活の質)が全く違います。猫が好きな人は共感してくれると思いますが、猫がいない生活というのは、人生の浪費だとすら思えてきます。犬を飼ったことはありませんが、おそらく同じでしょう。

名前はまだ決めていません。和風で非日本人にも発音しやすい名前にしようと思います。

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