イギリス版しまむら、PRIMARK ~オンライン化しない理由

ロックダウン3前に、在宅時間を快適にするために室内履き、パジャマ、ガウンを新調しました。ぜんぶふわふわの素材です。

私が愛して止まないPRIMARKで買いました。とても安いです。今どきオンラインで買い物できない大手の店はここくらいではないでしょうか。とにかく安いので、ティーンエイジャーや若い女性に大人気です。デザインはややヤンキーっぽく素材も安っぽいですが、室内用なら誰に見せるわけでもないので全く気にしません。

先日購入した、フリースのブーツと、室内着セットアップと、フリースのガウンを早速使用してみたところ、暖かくて軽くて快適でした。惜しむべくは、以前はXXSというサイズがあったのに、最近なくなったみたいです。XSで妥協しましたが、やはり大きすぎたので後日調整します。

スリッパより暖かいと思ってブーツにしましたが、ちょっと引っ掛ける時に不便なので、スリッポンにすればよかったです。でも5ポンドなので、全く文句ありません。

室内着セットアップ(10ポンド)は、着心地がとても良くて色違いをすぐに買いました。ユニクロのパジャマはあまり好みの色やデザインが無くて、しかも29ポンドもするので、すぐに候補から外れました。私はアトピー性皮膚炎で汗が一番良くないのですが、寝ている時に汗をかくフリースパジャマはダメなんです。

ガウンは部屋の中で寒いときに着るもので、フリースジャケットだと腰が寒いときに重宝します。Dressing Gownと呼ばれ、冬場は男女ともに使うようです。形はバスローブと同じですが、お風呂上りに着るというよりは部屋着の上に着るので、タオル地ではありません。

PRIMARKはオンラインで売ることを頑なに拒んでいます。オンラインで売ることによる収益増加と、オンライン化することのコストを分析した結果、店舗で売ることに限定するというビジネス戦略なんだそうです。今回のロックダウン3期間に同社が失う売上げは、なんと10億ポンド(140億円)だそうです。オンライン化すると返品・返金の手続きなどコストがかかり、今の低価格が維持できなくなってしまうとの説明でした。

一方、ZARAやH&Mはオンライン化に投資し、実店舗を次々に閉店しています。また、オンラインのみの激安ファッションショップのASOSやBoohoo(日本でいうとZOZOのような店)は、2020年最後の4か月で40%も売上を伸ばしたそうです。これらのブランドは独自の流通網に強みがあり、店舗運営のコストがない分収益を上げやすいそうです。

2020年3月にロックダウン1が始まった時、オンラインショッピングできるスーパーマーケットとそうでない店が明暗を分けました。前者はTescoやWaitrose、後者はMarks & Spencer(M&S)です。TescoやWaitroseの業績が絶好調な一方、M&Sは売上減少により人員削減をせざるを得なかったそうです。

PRIMARK愛好者はオンラインで買えるようになることを熱望しているそうです。オンラインショッピングが当たり前の若い顧客層はいずれPRIMARKから離れていくのでは、と危惧する声もあるそうです。

大好きな店なので、ロックダウンが明けたらまた店舗に買いに行きます!

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