昨日、米アマゾンが来年からリモートワークを廃止し、社員に週5日オフィス勤務を義務付けるというニュースがありました。2万人の社員が引き続きリモートワークが出来るように嘆願書を提出したそうですが、経営陣の方針は変わりませんでした。
イギリスでもオフィスに通勤する日が増えてきており、通勤電車が週ごとに混んできています。夫の雇用主も今年から全社員週3日出勤を義務付けたそうです。私の勤め先もコロナ明けから週3日通勤です。友人の会社では週2日のところが多くて羨ましく感じています。身支度と往復の通勤にかかる時間が2時間半ほど、交通費が高い(イギリスは自腹)のは我慢できるとしても、貧血なので通勤電車が体力的にとてもつらいです。私の勤務先が週5日通勤を義務付けたら、在宅勤務が出来る会社に転職するか、パートタイムに切り替えるか、リタイアしようと思います。
先日書いたように英国の新政権は、柔軟な働き方を社員の権利とするよう法改正しようとしていますが、今朝のタイムズ紙に「英国は3年以内に週5日通勤になるだろう」という記事が出ました。まぁ実際のところ、在宅で上司の目が届かないと仕事をさぼる社員はいるので、オフィスに呼び戻したい考えは理解できます。
記事によるとイギリスの経営者の83%が、コロナ前の勤務形態に戻ることを予想しているとのことです。さらに81%の経営陣が、オフィス勤務をする人が高い人事評価を得ると考えています。KPMGの調査では、世界では89%になるそうです。
前述アマゾンのCEOから社員に向けた通知には、オフィスワークの方が学び、目標を持ち、実践し、企業文化を強化し、アイデアを出し合い、発明をするのに効果的との見方がありました。同社はまずはアメリカで、そして欧州のオフィスもホットデスクを廃止する方針です。
タイムズの記事では話題が逸れて、イギリスの企業の経営陣が今後をどう見ているかという内容になりました。75%のCEOが自社の将来に明るい見通しを抱いていて、英国全体の経済成長については79%が上向くと予想しているということでした。意外にも楽天的でしたが、経営陣の自信は従業員に伝わるのでいいことですね。私の勤務先企業も鼻息荒くイケイケ(死語)です。
明日予定されているイギリス中央銀行の政策金利決定会合では、政策金利が現行の5%で据え置かれることが予想されています。