食べることを強要される辛さ ~文化の違い

義父はとてもコントロールが強い人で、周りの人は皆従わざるを得ません。

義実家あるあるかもしれませんが、食べもの攻撃で、いろいろな食べものを出してきては食べることを強く勧められます。お嫁さんに食事を出さない家もあると聞いたので、それよりはいいかもしれませんが、食べることを強要されるのは正直なところ苦痛でしかありません。

私は基本的には好き嫌いがありませんが、日本人には食べ慣れない食材があり、匂いがどうしても受け付けられません。義父には何度もそれを伝えていますし、夫も知っています。

義父がまたその食材を入れた料理を大量に作り、一緒に食べるために持ってきたので、私は別の食事を用意しました。

それを見て、少しでも食べてみたら好きになるかも知れないよ、その食材だけよけて他の部分だけでも食べたらどうか、こんなにおいしいのに、としつこく勧められました。確かに、自分の作った料理を食べない嫁は失礼かもしれません。

でも、ここで食べて見せたら、次も「前回食べたじゃないか、どうして今度は食べられないのか」とさらに強要されます。夫にまで、お義父さんがせっかく作ったんだから少し食べなよ、と言われ、二人に責められているようでとても悲しくなりました。

どうして寄ってたかって、人が苦手なものを無理やり食べさせようとするのか?と夫に抗議し、夫は義父に説明してくれました。

ベジタリアンに肉を食べるよう強要する人はいません。イスラム教やユダヤ教の人に、豚肉を食べさせようとする人もいません。インド人に牛肉が入った料理を出す人もいません。そばアレルギーの人は、そばを拒否する権利があります。暴力と言っていいほど、残酷な行為です。

私の実家でも夫にいろいろな食べものをオファーしますが、本人の嗜好を尊重するので、食べるか聞いて、いらないと言われれば、すぐに下げます。義実家では、私が遠慮していると思い込んでいるのでしょう。親切心で言っているのは分かりますが、迷惑千万です。

義父の文化圏では、食事を出すときに量が足りないことが恥ずかしいことのようで、大量に作っては食べきれずに破棄します。もともとが狩猟文化のヨーロッパでは、残ったものを次の日食べるということをあまりせず、基本的にその日食べるものはその日作って残ったら捨てます。農耕民族の血が流れる私は、食べられるものを捨てるのがしのびなく、食べきれない量炊いてホカホカのご飯がゴミ箱に入れられるのを見ると切なくなります(私が持って帰って食べるというと、明日になったら美味しくないからダメと許してもらえません)。用意した料理が足りなければ、デザートや他のものを追加で出して調整すればいいと思うのです。やはりつまるところは、文化の違いなのですね。

義実家に行くたびに毎回攻防があるので、疲弊しています。

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