前回の記事で書いたイギリス政府の企業支援計画は取りやめになったそうです。
昨日発表になった新しい方針では、コロナで休職中の従業員は政府の支援を受けるには、5日に1日は働く必要があります。つまり、コロナ前の給料の最低20%は自分で稼ぎ、最大49%は政府が払い、4%は雇用主が払うことになります。最大限の支援を得ても、コロナ前に比べて27%収入が減少します。
それでもこの24%の給与が支払えない会社も多く、旅行業界で働く知人はファーロースキーム終了とともに解雇になったそうです。
収入が3割近く減少したら、もちろん生活は苦しくはなりますが、私が2008年のリーマンショックで仕事を失ったときは収入がゼロになったので、それよりはまだマシな気がします。
またイギリス政府はホスピタリティ業界(ホテルやレストランや娯楽施設など)にいる企業に対して毎月2,100ポンドを支給することを発表しました。2,100ポンドでは、従業員1人の1か月分の給料になるかどうかなので焼け石に水だと思いますが、何もしないと反発を受けるので、そう決めたたのだと思います。自営業の人も、コロナ前の利益の4割まで政府が支払ってくれるようです。
10月31日までは、ローンや光熱費の支払いを一時停止しても信用履歴に傷がつかなかったのですが、11月1日を超えて支払いが滞ると記録に残るそうです。
尚、この記事の内容はTier 2(高リスク地域)にあるロンドン他イングランドの大部分に適用されるもので、Tier 3エリアの人には別の支援体制があります。
私の勤め先では今のところ大規模な人員削減は行われていませんが、夫の取引先の人などで、仕事を失った人の話を聞くようになりました。来月から失業者が急増すると思われます。
私は2008年に仕事を失ったときに、次は景気にそれほど左右されない仕事にしようと決意し、半年の失業期間を経て安定した仕事を選んだつもりです。過去の経験から備えが大切だと身に染みて分かったので、それも意識してつつましく暮らしています。それでもリストラの対象になったら仕方ないですね。
<追記1>イングランドが11月5日から再度ロックダウンに入ることになったため、この新政策はまたしても取りやめになり、元のファーロースキーム(Furlough)が12月末まで継続されることになりました。
<11/5追記2>ファーロースキームは来年3月末まで延長されることになりました。