現金払いをする人が増加

英国小売コンソーシアム(British Retail Consortium)によると、イギリスでは現金払いをする家庭が増えているのだそうです。

デビットカードかクレジットカードは、イギリス全支出の85%以上だそうです。現金の使用は10年ぶりに増加し、全取引件数の19%に上昇しました。この要因は、昨年以来の物価上昇により、多くの世帯がより慎重にお金を使うために現金払いにしたこと、コロナ禍での非接触型の支払い方法が元に戻ったことのようです。取引のうち76%がカード決済で、そのうちデビットカードが5分の4を占めています。

支出「額」で見ると、カードが圧倒的な割合(85%)を占めており、このうちデビットカードが4分の3です。一方、現金が支払いに使われる割合は金額ベースで11%(2021年は8%)に増加しました。スーパーのセルフレジなどカードでしか支払えないところも多いのですが、クレジットカードで気づかないうちに使いすぎてしまう人には、現金払いができる機会を歓迎しているようです。

電子決済化には課題もあり、現在小売業者がカード払いを受けるために支払っている手数料は過去最大になっていて、大きな負担になっているそうです。

先日i(新聞)にも、読者の節約術として紹介されていたのが、支払いをすべて現金で行う人の話でした。出かけるときに、例えばカフェなら5ポンド紙幣、パブなら20ポンド紙幣1枚だけポケットに入れるのだそうです。そうすると、予定してなかったものを思わず買ってしまうこともできないので、自然とお金を使わなくなると言っていました。

私はコロナ前は断然キャッシュ派だったのですが(節約のためというより、決済システムが信用できなかったという理由)、ここ数年はほとんどキャッシュを使わなくなりました。数か月に1回、キャットシッターへの謝礼に使うだけです。最近は、ほぼすべての支払いはクレジットカードで、アメックスが使えない場所でのみマスターカードのデビットカードを使います(10%未満)。決済前に利用履歴を詳細に確認できるので、数日おきにチェックしています。清潔ではない現金を触らなくていいだけでなく、イギリスの硬貨は重いので持ち歩かなくていいのは便利です。

電子マネーの普及が進んだかと思っていたのですが、逆行しているのは興味深かったです。

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