フライトが遅延したら補償金をもらおう

先日のバルセロナ旅行で、行きのフライトに乗れず散々だったということを書きました。旅行自体キャンセルにはならなかったものの、ホテル、駐車場、猫シッター、全部支払い済みでした。

フライトの前日に航空会社からメールが来て、「オーバーブッキングなので、フライトを自主的に諦めたら250ユーロもらえますが、その場合も空港までは来てください」と書いてありました。当日夫とチェックインしようとしたところ、「一人分の席しかありません」と言われ、チケット1枚だけもらい搭乗口に行きました。搭乗口で、もう一人のチケットがもらえず、二人とも諦めました。

調べてみたところ、欧州内でフライトが3時間以上遅延したりキャンセルになった場合は、EC 261/2004という欧州航空法の条例により、一人250ユーロ補償されることになっています。ところが、私の場合は最初に1枚発券されてしまったために自主的に諦めたとみなされて、適用されないと言われました。私の航空会社はCAA(民間航空局)に加入していない格安航空会社ですが、同じ法律が適用になります。

旅行から帰ってから、航空会社に問い合わせました。「あなたは航空会社からの謝罪の手紙を持っていないのでだめです」と2回断られ、苦情ケースも一方的にクローズされてしまいました。

旅行保険会社にも問い合わせましたが、航空会社に補償してもらってください、と。それはそうですね。多くの人がここで諦めると思います。

何度もブログに書いているように、欧米ではダメ元精神がとても大事。遅延の補償を求めるクレームレターのテンプレートというのがインターネット上にあり、それを使って航空会社に再度状況を説明したところ、補償金がもらえることになりました。夫婦で500ユーロ受け取るので、結果的に旅行代金の半分近くはカバーされました。

欧州で暮らしているとこういった交渉は日常茶飯事です。先日も、配達途中で破損されてしまった荷物の補償をロイヤルメール(郵便局)に請求し、最初は断られましたが、画像を送るなどして最終的に想定以上の補償金を受け取りました。通勤電車の遅延も、クレジットカードの支払い記録だけでは払い戻しできないと言われましたが、説明したら認められたので毎回面倒がらずに請求しています。あくまでもダメ元なので、交渉時には感情的にならず、論理的に説明することが大切です。

クレーマーになりたくはありませんが、受け取る正当な権利が保証されている以上、トライする価値はあります。この250ユーロも申請しなければもらえないお金です。次の日のフライトに乗れたからまぁいいか、としない人もいるでしょう。でも私にとっては簡単に諦められない金額だったので、やってみて良かったです。

追記:フライトが遅延した知人に補償金請求ができることを知らせたら、600ユーロ返金されたと喜ばれました。

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