i(新聞)に興味深い記事が出ていました。共同名義口座を持つカップルが減少しているのだそうです。以前は共同名義口座を持つことが、お互いへのコミットメント(責任)の象徴的な意味合いがあったそうですが、最近の調査で、若い世代は口座をシェアしたがらない傾向があることがわかりました。
(イギリスの)ベビーブーマー世代58歳以上で銀行口座を共有しているのは59%なのに対し、41~57歳のジェネレーションXでは45%になり、ミレニアル世代24~40歳のカップルは29%なんだそうです。要因は2つあり、晩婚化と銀行アプリの普及です。独身時代のの独立採算をそのまま続ける人が増えたということ、またインターネットバンキングで簡単に費用をシェアできるようになったことです。
共同名義の銀行口座をもつ利点は、何にいくら支払ったかを明確にでき、家計の予算をやりくりするのが簡単であることです。
一方気を付けたいのは、双方が口座にアクセスすることができるため、相手が使いすぎてしまったりその口座に紐付けて借金をすることも可能です。また、相手と非友好的に別れることになった時には、合意なく資金が引き出されてしまわないように、すぐに口座を凍結すべきです。相手の口座管理が悪いと、自分の信用スコアにも悪影響があります。安全のためには、その共同口座に紐付いたデビット・クレジットカードは作らず、引き落としだけに利用するほうがいいようです。
これらのリスクを勘案し、公共料金の支払いなどのためだけに共有口座を持ち、それ以外は自分の口座で管理するという折衷案を利用している人もいます。私の知人は、夫婦それぞれの収入の何%と決めて毎月その口座に入金し、そこから教育費など共通の支払いをしているそうです。また、他のカップルは、共同で購入したアパートの住宅ローンだけを共有口座から支払っているようです。子どもが生まれてどちらかが育休を取っている間に共同口座を持つことにするケースも多いです。
以前も書いたように、X世代の我が家は完全独立採算制です。不動産関連でどうしても共同口座が必要になった時に、やむを得ず口座を開けましたが、用事が済んだらすぐに解約しました。お互いいくら稼いでいるのか、いくら貯めているのか知る必要もなく把握していません。「家を買うか」となった時に、「私〇万頭金出そうか」「僕は〇万出すよ」といった感じです。光熱費や住民税などは以前は私がまとめて払っていましたが、2年前に引っ越して以来夫が払っており、私は居住していない不動産関連の費用を負担しています。外食は夫が、旅行は私が支払い、それ以外の食料品などは、適当に代わりばんこに払っています。このやり方で特に問題はないので、どちらかが退職するまでは続けると思います。