イギリスで不動産を貸す1 ~テナントを探す

イギリスで不動産を借りるには、という記事はたくさんの方が書いているので、今日はイギリスで不動産を所有して貸すことについて書こうと思います。

引越しを決意したことは先日書きました。在宅勤務が今後もメインになりそうなので、都会から静かな郊外への引越しです。今住んでいるフラット(日本でいうマンション)は貸すことにしました。本当は売却したかったのですが、3か月間売りに出して、3回値下げしても売れませんでした。見に来る人さえほとんどいませんでした。RightmoveやZooplaを見ると、近所でも庭付きの物件以外は売れていません。

貸し出す前に、地域と広さと間取りから、RightmoveやZooplaを利用し、家賃の相場を調べます。不動産屋さんが手配した写真家に、部屋の写真を撮ってもらいます。広告のドラフトをチェックして、大丈夫なら1日後に上記のウェブサイトに掲載されます。

今回は家賃をリーズナブルに設定しました。前回学んだことですが、相場より安めにするとテナントは長く住んでくれます。テナント入れ替え時のコスト、つまり掃除や各種メンテナンス費用や、契約締結にかかるコスト(身元チェックなど)が抑えられます。それに退居から次のテナントが入居するまでの無家賃収入期間がなくなります。テナント退居日から、一旦自分で住民税や光熱費を払わないといけなくなるので、各種名義変更の手続きが面倒なのです。

広告を出したところ、すぐにたくさんの問い合わせが不動産屋にあり、3日間で8組のテナント候補が内覧に来ました。高額の買い物ですから、借り手も慎重です。すぐに1件のオファーがあったのですが、とても元気な子どもがいる家庭で、バルコニーから落ちるのではないか心配だったので、残念ながらお断りしました。

結局決まったのは、次にオファーをしてくれた若い女性2人です。友達同士のようです。二人とも有名企業に勤めていますが、年齢も年収も私の半分で、家賃が支払えるのだろうか?と思いましたが、少し値下げをして借りてもらうことにしました。

彼女たちが見に来た時、「わー!こんな素敵なフラットに住めたらいいな~!」ととても気に入ってくれて、部屋を見終わった後も、道から建物を見上げてうっとりとしていました。

借りる条件として彼女らが提示してきたのは、2年契約(2年間は借りることをコミットする代わりに家賃据え置き)1年ブレーク(1年後から双方通知後契約キャンセル可、つまり1年後から売却可能)、カーペットとベランダのディープクリーニングでした。カーペットのクリーニングを入居時に大家が手配した場合は、退居時に同じクリーニングをテナントに要求できます。カーペットクリーニングを要求してくるということは、きれい好きな人たちなのだと思います。

次の記事では、イギリスで不動産屋を利用するメリットとかかる費用を書きます。続く。

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