イギリス購入不動産の選び方、2023年版

イギリスではコロナ禍はすでに過去のこと、という感じです。インフレーションで交通費が7%近く値上げされるだけでなく、混雑する通勤電車に嫌気がさすなど、いったん郊外に出た人たちが都会に回帰する傾向があるようです。住宅ローンは33年ぶりの高金利ですので、購入物件は慎重に選びましょう。

以前、イギリスで不動産を買う時に私がチェックするポイントをまとめた記事ですが、今回は不動産のプロが「購入を避けるべき物件」のポイントをリストした記事がイブニングスタンダード(新聞)にあったので、シェアしますね。私の書いたことといろいろ重複しています。

1.大規模な改装前提の物件

改装費用が高騰しているので、将来の売却価格に上乗せできないリスクがあります。また、改装するにしても、業者に当たりはずれが多いのがリスク要因です。

2.リース物件

リース物件だと、戸建てでも管理費がかかります。この管理費がまた高騰しているのです。可能であれば、フリーホールド(所有権付き)の物件を探しましょう。リースの残り年数が短い物件は割安ですので、それはそれで狙い目でもあります。

3.屋外のスペースがない物件

ロックダウンが終わっても、庭など屋外のスペースがある物件は引き続き買い手が見つかりやすいです。

4.似た物件が大量にある物件

個別のデザインの物件のほうが売りやすいです。新築物件でも、他と違う間取りや眺めの物件にしましょう。

5.EPCスコアが低い物件

光熱費が高騰している昨今、エコフレンドリーな物件が注目されています。EPCレーティング(エネルギー効率スコア)は改善可能ですが、それには改築の費用がかかり、その費用が上昇しています。もともと熱効率がいい物件を選ぶに越したことはありません。過去の記事を貼っておきますね。

6.立地条件

立地だけは購入後変更することができないので、重視すべきポイントです。階下に店舗やレストランやバーがあると、住宅ローンの確保が難しく、つまりは売りにくいということになります。交通量が多い道路や線路わき、上空に航路がある物件は避けましょう。逆に、近くに商店街、公園など緑がある場所、学校の近くは売りやすいと言われます。

7.外壁に燃えやすい資材が使われていない建物

低層のフラットでも外壁に燃えやすい資材が使われている建物は、住宅ローンが下りないそうで、売れません。購入前に、サーベイヤーにしっかりと調べてもらいましょう。

8.公共交通機関が不便な場所にある物件

公共交通機関を利用するのに長距離歩かないといけないところにある物件は将来売りにくいです。

9.値段が高すぎる物件

よく調査をして、市場価格より高い物件を買わないようにしましょう。

日本人の観点からも常識的な項目もあれば、リースなどなじみが薄い項目もありますね。今年物件を買おうと考えている方の参考になれば幸いです。

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