イギリスで家族が亡くなった時の手続き1

イギリスは女王在位70年のお祝いの真っ最中ですが、私は他のことに忙殺されています。

先日、77歳の義父が急逝しました。高血圧気味でしたが特に病気もなく、1週間前には一緒に外食もし、前日まで普通に会話もしていたので、あまりにも突然でした。連休初日にバーベキューに招いてもらっていたところでした。

月曜の晩に夕食を終えたところで義妹から夫に電話が来て、義父の具合が悪そうだ、ということでした。夫が電話をしてみると、元気がなさそうな声で「胸が痛い」と言い横になっていました。夫はすぐに車で20分の実家に向かいました。苦しそうだったので救急車を呼び、救急隊からの指示で心肺蘇生措置をしていたところ、救急隊が到着し機械を使ったりアドレナリン注射をしたりしてくれたようですが、呼吸が止まり、臨終となりました。

日本でもそうですが、急死の場合、検死が必要になります。検視官はCoronerといい、弁護士か医者が務めます。遺体を収容するのはUndertakerと呼ばれる葬儀屋です。その夜のうちに警察とUndertakerが来て、遺体を運び出し、現在は病院に安置されています。

役所に届けたりするのには死亡証明書が必要なのですが、月曜日に亡くなって金曜日現在、まだ発行されていません。死因は心筋梗塞だと思うのですが、現在イギリスは4連休中ですので、ドクターも休暇なのかもしれません。

亡くなった翌日から私たちは遺言書を探しつつ家中を片付けています。どこかにあるはずの遺言書が見つからず、埋葬と火葬どちらを希望するかが不明なため、葬儀の準備をすることが出来ません。

本日、遺言書の作成をした弁護士の連絡先がやっと分かったので、連休明けに連絡してみます。National Will Registerという、遺言を登録できる機関があり、そこに保管されているはずなのです。登録費用以外に、保管されているか調べる費用は45.60ポンド(約7,500円)、内容を読みたければ114ポンド(約18,700円)かかります。

遺言に書く内容は、財産リスト、それをどう分配したいか(寄付も含む)、誰を執行人にするか、などです。

人が亡くなった時は、英国政府がTell Us Onceという便利なサービスを提供しており、そこに通知すれば、役所関係(税務署、年金、運転免許証など)に自動的に連絡が行くそうです。銀行は別途家族が連絡する必要がありますが、これも死亡証明書が出てからです。(続く)

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