英国政府は昨年12月に、生後20週を超えた猫に飼い主情報が入ったマイクロチップ装着を義務付けることを発表しました。罰金は500ポンド(約8万円)。この新しい法律は2022年施行だそうです。犬は既に義務化されています。
米粒ほどのチップを注射器で埋め込みます。驚いたのは、フェレットやモルモット、ヘビやカメといった爬虫類、オウムなど鳥類、さらには魚類にもマイクロチップ装着可能なんだそうです。サイズは1センチほどの極細カプセルで、ここから15桁の数字が読み取れアイデンティティにつながります。マイクロチップに入る番号には、猫の名前、生年月日、毛色、飼い主の連絡先情報がリンクされ、書き換えも可能です。マイナンバー制度のようなものですね。
実際に日本では、災害などで飼い主と離れ離れになったペットが見つかりやすくなった事例が多数あるそうです。イギリスはペットとはぐれるほどの自然災害はほとんどありませんが、うちの猫は家から脱走する機会を虎視眈々と狙っているので、窓やドアの隙間から逃げる可能性が高いです。
わが猫も、行きつけの獣医でマイクロチップを入れてもらいました。費用は、32ポンド(5,100円)でした。かわいそうな気もしましたが、脱走したり迷子になったときに、誰かが獣医に猫を届けてくれれば私たちのところに連絡がくるということです。迷子札は常に装着していますが、外せますからね。
「痛くない」という獣医の説明でしたが、人間でもあのサイズの針を刺されてカプセルを入れられたら激痛だと思います。同僚が犬にマイクロチップを着けた時、痛みで叫んだと聞いて、怖くなりました。ウチの猫は怖がりましたが痛がりはしませんでした。首の後ろを消毒して、1秒程度で装着完了。帰宅してからちゅ~るをもらったら、機嫌が直りました。
日本でも今年の6月1日に猫のマイクロチップが義務化されるようですね。捨て猫や猫の盗難の減少につながることを祈ります。