先々週、イギリス政府が在宅勤務推奨を取り下げたため、人々は徐々にオフィスに戻っています。私の勤め先も12月の第3週から在宅勤務でしたが、今週、週3日のオフィス勤務が再開しました。政府が通勤を強いるのは、利用者がいなくなって虫の息となった、オフィス街のビジネス(カフェなど)と交通機関をサポートするためです。人事部からオフィスに戻るよう指示があった時は、正直なところ憂鬱でした。他のヨーロッパのオフィスはまだ閉鎖しているようで、スタッフは在宅勤務しているそうです。
電車もバスも普通に混んでいました。オフィスには半分くらいの人が来ていました。前回同様、社員が出勤する気になるように、会社は無料のお菓子や果物をたくさん用意していました(それを目当てに来る人はいないと思いますけれど)。しぶしぶ出社しましたが、もちろん良いこともあります。在宅で感じていたパソコン関係の不都合をシステム課の人に直してもらい、あっという間にいろいろ解決して感動しました。デスクの観葉植物も枯れていなくてほっとしました。
週末は不動産物件を内覧に行きました(購入のほう)。車で1時間の距離の町です。通勤は今より遠くなりそうですが、緑が豊かでお店もいろいろあって、素敵なところでした。内覧した家は、かなり手入れが必要な状態だったにも関わらず改装費用が値段に反映されていなかったので、オファーは見送りました。
今は一軒家の売り物件が少ないので、選択肢が増える3月~4月まで待ったほうがいいようです。不動産売買に最もいい時期は春と言われています。市場に出る家は、普通の値付けがされていれば、1週間ほどですぐに売れてしまいます。1か月たっても売約が付かない家は、価値に対して値段が高すぎるということです。希望に近い物件が出た時に機動的に動くためには、そして複数の購入希望者から選んでもらうには、先に所有不動産を売って賃貸に住みながら待機するのが一番です。現在のように市場流動性が低い時期に売買を同時に行おうとすると、(賃貸の)家賃支払いは避けられても、時間的な制約からどこか妥協をしないといけない可能性が出てきます。
私たちのフラット(アパート)の売却も相変わらず進捗なしです。引っ越すかも分からず、休暇にも行かれない状況が何か月も続いて、本当に疲れ果ててしまいました。
イギリスの確定申告は締め切りが1か月延長され、2月末が最終締め切りとなりましたが、私は1月中に申告と納税を済ませました。報道によると、400万人が1月末の締め切りまでに申告しなかったそうです。2月に納税した場合は、利息が2.75%も付くかもしれないということです。さらに、2月28日の納税期限を守らなかった場合には、罰金100ポンド(15,500円)が別途請求されます。政府側も処理しきれずに対応が遅れているようです。小切手の郵送で納税する際には、郵送の証明を郵便局でもらっておくことが重要です。イギリスではしょっちゅう郵便物が紛失するので、後で「届かなかった」と罰金を請求されたときにアピールできるようにしておきましょう。