今回の不動産購入失敗から学んだこと

買いたかった家が売主の都合によりキャンセルになり、昨日は呆然として仕事に集中できませんでした。もっといい家が見つかってオファーを取りやめたり、住宅ローンが下りずに諦めたりという理由で途中でキャンセルになることは良くあります。でも、ここまで手続きが進んで、買い手も相当の費用(私たちは26万円相当払いました)を負担した段階まで来て売主から謝罪もなくキャンセルということは、さすがに少ないです。物件の写真を撮って、見取り図や説明文を作成して、何組もの買い手候補に内覧をさせた不動産屋も愕然としていました(彼らも売れるまでお金が入らないので、損をしています)。

こういう平屋はバンガローと呼ばれます

今はだいぶ頭が落ち着いて、整理して考えられるようになりました。

弁護士が物件について調べたところ、2001年に売主が車庫をキッチンに改築し、そして庭に離れを建てた時に、カウンシル(地方自治体)に建築許可を取っていなかったことが分かりました。これから許可を得ることは可能ですが、当然費用は発生しますし、追加で何か手当てが必要となったら、そこも直さなければいけません。売主はそれ(厳しく言えば違法建築)が発覚してあわててキャンセルしたのかもしれません。

また、先日33ページにわたる物件状況レポート(サーベイ)を読みました。将来修繕が必要となる箇所がたくさん見つかりました。屋根のひび割れ、煙突のレンガ、寝室の窓の結露、ドアの取り換え、天井や壁の塗り直し、家全体の電気系統と暖房設備が古いので取り替え、外壁の塗り直し、バスルームのシンクと壁、コンクリートのひび割れ、離れの屋根の貼り直し、雨どいなどが改善必要ということです。状態が良く、メンテナンスしてあるように見える家でもこれだけの指摘があるのですから、古くて手入れされていない家はほとんど全部直す必要がありますね。一つ一つに見積もりを取って、専門の職人を雇って、となると、手間も費用も大変なものです。

義両親も以前購入手続きが進んでサーベイ費用も払った物件を、先方からキャンセルされたことがあるそうです。その時もおばあさんが住んでいて、直前で「やっぱり売りたくない」となったそうです。現在年配の女性が家主として住んでいる物件は、そのようなリスクがあると言っていました。

家購入に備えてファンドも結構売りましたし(損はしていませんが)、買う家に合わないからとお気に入りの家具も売ってしまいました。家購入資金を失ったわけではないので、また年を越したら家探しを頑張ります。

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