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貧乏な人あるあるで、義父は宝くじも大好きで、毎日のように買っていますが、当たったことはありません。もともとギャンブルが好きで、これまで大金を使ってきたそうです。
またこれも貧乏な人にありがちですが、自分が貧乏なのは社会が悪い、政治が悪い、世の中不公平だと周りのせいにし(もちろん実際にそういう人もいるとは思いますが)、昔ウィンブルドンの家が安かった時に買っていれば自分も金持ちだったのにと、たらればの話をしています。
義父は箱に入ったままの洋服箪笥を夫にあげようとしていますが、そもそも物が少ない私たちには中に収納すべきものもなく不要です。欲しい人にあげればいいというと、「馬鹿を言え1,600ポンドも払ったのだ」と押し付けようとします。オークションサイトで売ってあげるにしても、写真を撮って説明文を書いて質問などに答えなければならず、そういう面倒をしたくありません。売ってその代金を義父にあげても、またそのお金で他の不要なものを買ってしまうでしょう。
義妹も同様で、大きなフットスツール(椅子やソファーの前において、足を伸ばす家具)を買ったものの邪魔なので夫に押し付けようとしています。私たち夫婦は本当に必要かよく検討してから買うので、不要なものに囲まれて処分に困っている義家族が全く理解できません。義妹も貯金ゼロです。
義父と義妹は、食料をたくさん買い込んでは腐らせて捨てています。義父は業務用サイズの冷蔵庫を2台持っています。夫と私は、キッチンカウンダーの下に入る小型の冷蔵庫を使っており、いつも中に何があるか把握しているので、賞味期限が切れてしまうということがありません。
新居の家具は、部屋の大きさや好みに合わせて自分たちで選びたいのです。あげたお金は自由に使ってもらって構いませんが、義父が無駄に買って不要になったものを受け取りたくありません。何とか無駄遣いを止めてもらいたいのですが、頑固な義父は聞く耳を持ちません。
義父はお金を使い果たせば息子である夫が無制限に出すのは当たり前と思っているふしがあります。義父のように頼れる子どもがいない私たち夫婦は老後も自分たちで何とかしなければなりません。そして、義妹も老後、義父と同様になるのは目に見えています。つまり、娘である姪や兄である夫に金銭的援助を期待するでしょう。そうするつもりが無ければ、アラフィフで貯金ゼロという事態にはなっていないはずです。
次の記事で、イギリス人の老後資金について書きますね。