イギリスで不動産を購入する手順2 フォローアップ必須

現在、家の売却と購入を同時に進めています。チェーンが4つ繋がっており、いろいろ綱渡り的な状況です。チェーンというのは、所有不動産が無事売れることを前提にした購入です。

イギリスで物事を進めていこうと思ったら、フォローアップが必須になります。これをしないと、自分の依頼が放置されて、忘れ去られてしまいます。例えば、メールの添付で書類を送ったら、後で電話をして受領されたか確認します。メールの返事が来なければそのメールを転送しながらリマインダーを送ります。

私たちの売買は、売りが確定してから買いが確定するまで1か月半あったので、その時間差を埋めるべく奔走しています。また、クリスマスシーズンに入ってしまうとあらゆる手続きが滞ってしまうかもしれず、何とかその前にすべて終わらすか、私たちのフラットの買い手に来年まで待ってもらうかして、タイミングが合えばいいなと思います。

どうして手続きが2か月もかかるか、という理由の実例です。私たちの買いの弁護士が、売り手の弁護士に契約書のドラフトを送るようにリクエストしたものの、1週間なしのつぶてでした。不動産エージェントを通してリマインドしてもらい、やっと昨日書類が送られました。

また、すぐにサーベイを始めるべきだったのですが、実費(15万円ほど、返金不可)がかかるため、夫は他にいい物件が出ないかもう少し見てからにしよう、とサーベイヤーを探そうとしませんでした。やっと今週評判のいいサーベイヤー数社に連絡してみたところ、どこも多忙で、一番早くて来月上旬と言われてしまいました。慌てて他の会社を探し、なんとかもう少し早くできそうなところが見つかりました。

また、売る方でも遅延が生じています。Land Registry(不動産登記所)が昨今の住宅ブームとコロナ期間の遅延分をさばき切れておらず、手続きが遅れているそうです。買い手がフラットのマネジメント会社にいろいろ質問を送っているものの返事がないそうで、そこでも止まってしまっています。

こうして、売り・買い両方の不動産会社や弁護士に毎日のようにメールを送り、状況をアップデートしてもらい、止まっているところがあれば、フォローアップします。

上に書いたように、昨日やっと家の売り手の弁護士から私たちの弁護士に契約書類のドラフトが届いたので、私たちの弁護士は物件の調査が始められます。この調査は主に住宅ローンの審査用なので、私たちは今回不要とも言えますが、購入前に物件についてなるべく多く知っておくのはいいことです。弁護士事務所による調査内容は、物件の法的所有者、所在する地方自治体への問い合わせ、環境および排水状況などです。地方自治体(カウンシル)の登記所に問い合わせると、その物件が過去に改築申請を提出しているか、それが承認されているか、樹木を保存する義務があるか、などが分かります。それ以外に、周囲に道路や建物の建築計画があるか、土壌が汚染されていないか、洪水の危険がないかも調べてくれます。

家を買うというのは複雑なプロセスです。引越し屋を探したりするのは、契約日が見えてきてからです。

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