先週金曜日にある物件が売りに出たので、翌日の土曜日に内覧を申し込みました。
すると、家主から即連絡があり、もう売れたので内覧はお断りとのことでした。売りに出した日に売れてしまったそうです。
先々週も物件を見に行ったのですが、その家もその日のうちに売れたそうです。
この状況に驚愕した私たちですが、昨日のタイムズ紙に以下の記事が出ていました。
現在、物件を手に入れるのはますます困難になっている。今年の9月は昨年に比べて、売り物件が減少している。一方、住宅の購入を希望する人は増加しており、売りに出された1軒につき13人の購入希望者がいる。ロンドンへの通勤圏で人気の町、ドーキングやエプソムの購入希望者は2019年の2倍になった。この購入競争は住宅価格を押し上げており、売却希望価格に25万ポンド(3,900万円)上乗せして買われた物件もある。人気の物件は、十分な広さ、仕事部屋、大きな庭がある家だが、さらに遠くに探せばいいということでもないらしく、そういう比較的格安な町もすぐに目を付けられて競争が厳しい。買えなかった人は賃貸するしかないが、賃貸物件も需要高からあまり出ておらず、いい物件が出るとこちらも入札競争になっている。特にロンドンでは大家の希望賃料の数百ポンド上乗せで決まることもあある。
…絶句です。私たちも購入する物件を探していますが、売却が完了するまでに見つかりそうにありません。当面は賃貸物件に住んで手元資金を十分に持ったうえで購入に臨もうと思います。私の住んでいる地域では、賃貸物件を探すのはそれほど難しい感じがしませんが、実際はどうなんでしょうね。
住宅価格の高騰はすさまじいので、半年待っている間にまた何%も値上がりしてしまうリスクがあります。一方、インフレが顕在化しており、今年中にイギリスの中央銀行が利上げをする確率が現在50%になっています。利上げが始まった場合は、数十万の住宅ローン残高の変動金利が払えない人が住宅を売却し始めるでしょう。
こういう住宅価格の高騰はイギリスに限ったことではないらしく、アメリカでも欧州でも同じ現象が起こっているそうです。悲しいことに、若い世代には住宅というものは親が裕福で援助をしない限り、全く手が届かないものになってしまっています。